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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ニジマス由来細胞増殖因子の発現機構と役割り

Research Project

Project/Area Number 12760093
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

関 清彦  佐賀大学, 農学部, 助手 (00264151)

Keywordsニジマス / 発眼卵 / 卵黄タンパク質 / 魚類細胞特異的 / 細胞増殖
Research Abstract

ニジマス発眼卵由来細胞成長因子の精製を行い、そのN末端アミノ酸配列(29残基)を決定した。この配列を基にしてヌクレオチドプライマーを作製し、受精後21日目のニジマス胚からmRNAを抽出後、これを鋳型としたRT-PCRにより成長因子の発現を調べた。その結果、受精後21日目のニジマス胚においては成長因子の発現が認められないことが明らかとなった。このことは、成長因子前駆体がプロセシングを受けることにより、活性型の成長因子となることを強く示唆した。また、決定された成長因子のアミノ酸配列から、本因子はビテロジェニンの断片化により生成される可能性が示唆された。ビテロジェニンは、エストロジェンの刺激により卵生動物や魚類の肝臓中で生合成され血中に分泌される雌特異的タンパク質であり、血中の分子量が380-500kDaで成熟中の卵に取り込まれ卵内で成長する胚にとっての栄養源として働くことが知られている。卵中に蓄積されたビテロジェニンが、プロテアーゼにより断片化され活性型の成長因子となることが予想された。そこで、本因子をコードしていると推定される領域の遺伝子クローニングを行い、Bacillus発現系を構築するため、発現ベクターに組み込み発現プラスミドを構築した。また、本因子にはアスパラギン型糖鎖結合配列が見られることから、昆虫細胞発現系の構築を試みた。平成12年度においては、それぞれの発現プラスミドの構築を完了した。そこで、平成13年度において、本因子をコードしていると推察される遺伝子をそれぞれの宿主において発現させ、本因子がビテロジェニンの断片化により生じたことを証明するとともに、その断片化の時期を特定する予定である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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