2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12760111
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
栗山 浩一 早稲田大学, 政治経済学部, 講師 (50261334)
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Keywords | 熱帯林 / 経済評価 / 環境評価 / CVM / コンジョイント分析 / マレーシア |
Research Abstract |
本研究の目的は、先進国と途上国が協力して熱帯林を保全することの社会経済的効果を評価することで、今後の熱帯林管理のあり方を明らかにすることにある。対象はマレーシアの熱帯林である。マレーシアではヤシ園などのプランテーションが急増し、熱帯林破壊が深刻化している。そこで、残された熱帯林を保護するとともに、劣化の進んだ熱帯林を回復するために日本が技術的・資金的支援を行う政策を想定する。その上で、この熱帯林保護策の経済的効果を評価する。評価結果は金額で得られるので、実際に熱帯林保護に必要な費用と比較することが可能となる。 本年度は以下の手順にしたがって研究を行った。 (1)土地利用データの収集本年度は熱帯林保全の社会的効果を評価するためのデータ収集を行った。先行して実施している国立環境研究所との共同研究からマレーシアの土地利用に関するデータを入手し、コンピュータで解析を行う。このデータをもとに熱帯林保護の仮想シナリオを数種類作成した。 (2)分析方法に関する資料収集熱帯林を評価するための環境評価手法については国内ではまだ研究蓄積が少ないため、海外の最先端の研究者から評価手法に関する資料を収集した。 (3)データの統合化・解析データを統計分析用コンピュータに集積し、データの統合化を行った。また最新の統計分析アプリケーションを用いて、熱帯林評価の統計分析に利用可能な分析手法の検討を行った。その結果、コンジョイント分析が熱帯林評価に適していることが判明した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 栗山浩一,北畠能房,大島康行: "世界遺産屋久島の価値を考える-CVMによる価値評価"環境経済・政策学会和文年報. 第5号. 126-137 (2000)
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[Publications] 栗山浩一: "コンジョイント分析(大野栄治編著『環境経済評価の実務』所収)"勁草書房. 182 (2000)
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[Publications] 栗山浩一: "環境評価と環境会計"田本評論社. 233 (2000)