2000 Fiscal Year Annual Research Report
振動を利用したウシの自動哺乳装置および自動給餌装置の効率的利用方法に関する研究
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12760179
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
瀬尾 哲也 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (40301973)
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Keywords | 牛 / 管理 / 自動給餌 / 自動哺乳 |
Research Abstract |
ウシ(子牛および乾乳牛)の首輪にポケットベルを装着し、各牛にそれぞれ給餌可能時刻を設定し、その時刻になるとポケットベルにコンピュータから振動を与え、自動給餌装置および自動哺乳装置に誘導するための効率的方法を検討した。 1.子牛の自動哺乳装置への誘導実験 3日間程度初乳を給与した後、その後の3日間をトレーニング期間、離乳日までを群飼期間とした。トレーニング期間では単飼ペンで1頭ずつ飼養し、1日8回振動を与えた後、自発的に自動哺乳装置に入るように訓練した。群飼期間では個体毎に1日4回の誘導時刻を設定し、その時刻に10分間隔で順に振動を与えた。その結果、トレーニングでは3日目にはポケットベルが振動すると自発的に自動哺乳装置に進入するようになった。群飼期間の平均誘導成功率は5日目で63%、さらに12日目以降では全て76%以上であった。 2.乾乳牛の自動給餌装置への誘導実験 ポケットベルが振動すると自動給餌装置から配合飼料が摂食できることを条件付けする期間をトレーニング期間、トレーニングを終えた牛を順に群飼する期間を群飼期間とした。トレーニング期間では、1頭ずつ飼養し、ポケットベルを1日8回振動させ、振動開始直後に配合飼料を必ず給与した。その後は、ポケットベルを振動させ牛の頭入れがあった場合のみ配合飼料を給与した。群飼期間では、個体毎に1日4回の誘導時刻を設定し、その時刻に10分間隔で順に振動を与えた。その結果、トレーニングが完了するまでに2〜6日必要とした。また全群飼期間における全頭の平均誘導成功率は75〜97%であった。 今後は、効率的なトレーニング方法およびポケベルが振動しない(餌がもらえない)時の装置への進入を減少させる方法を検討する予定である。
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