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2000 Fiscal Year Annual Research Report

齧歯類の網膜におけるメラトニン合成の制御機構

Research Project

Project/Area Number 12760186
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

後藤 麻木  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (80221985)

Keywordsメラトニン / SNAT / HIOMT / 網膜 / マウス
Research Abstract

哺乳類では、光の受容は網膜、概日時計の場は視交叉上核が、松果体は内分泌器官としてメラトニンの合成分泌をするといった機能分化が行われていると考えられてきたが、近年になって齧歯類の網膜にも概日時計の存在が明らかにされた。本研究では齧歯類の網膜におけるメラトニン合成機構の解明を目的として、メラトニン合成能のないC57BLマウスとメラトニン合成能をもつC3Hマウスを用いた遺伝学的および生理学的研究を行っている。
in vivoの網膜におけるメラトニン含量、SNAT活性、HIOMT活性の変動を調べるために網膜組織の細胞を破壊するのに今回設備備品として購入した超音波ホモジナイザーが必需であった。マウスは12L:12D光条件下で飼育し、2〜4時間間隔で眼球と松果体のサンプリングをおこなった。各系統の松果体におけるメラトニン、SNAT活性の変動は既に報告されているものと同様であった。網膜中のメラトニンに関しては測定値が検出限界付近と低く、通常の方法は適さないことから現在、抽出方法などを検討中である。SNAT、HIOMT活性に関しては、C57BLが日周性を示さなかったのに対してC3Hでは明期に低く、暗期の間ずっと高い値を示し松果体とは異なった変動のパターンであった。さらに光の照射によるメラトニン合成の抑制が網膜ではほとんど認められなかった。以上のことから網膜におけるメラトニン合成の制御機構は松果体と異なっており遺伝子のレベルで相違がある可能性が考えられることからメラトニン合成の律速酵素であるSNATをコードする遺伝子nat-2とper,bmalなどの時計遺伝子のmRNAの動態の比較など遺伝子レベルでの今後の解析が重要である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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