2000 Fiscal Year Annual Research Report
卵胞刺激ホルモンβ鎖mRNAの転写後調節機構に関する研究
Project/Area Number |
12760198
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
新井 浩司 東京農工大学, 農学部, 助手 (70293016)
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Keywords | 卵胞刺激ホルモン / メッセンジャーRNA / 転写後調節 / インビビン / アクチビン |
Research Abstract |
1,ラット発情周期中の発情期ではインヒビンによるFSH分泌抑制を解除しても血中FSH濃度の増加は他の時期に比較して低く、これは下垂体のFSH含有量の増加率が低いためであった。このときFSHβ鎖mRNAのレベルは他の時期に比較しても十分に増加していたことから、発情期のFSH分泌抑制には転写後調節が関与している可能性が推察された。 2,FSHβ鎖の転写後調節機構を研究するために下垂体の性腺刺激ホルモン分泌細胞由来の株化細胞を樹立することを試みた。FSHβ遺伝子のプロモーター下流にSV40ウイルスのT抗原をつなげ、下垂体前葉初代培養細胞にその遺伝子を導入した。それらの細胞について現在継代培養中である。 3,フォリスタチンはTGF-βスーパーファミリーに属するアクチビンと結合することによってその作用を阻害することが知られており、その作用によって下垂体からのFSH分泌を抑制する。フォリスタチンもインヒビンと同様にFSHβmRNAの発現を転写後調節により抑制する。本研究ではこのフォリスタチンに構造の類似したFLRGのマウスとラットのcDNAを分離し、さらにFLRGがアクチビンおよびBMPとの結合能を持つことを明らかにした。 また、FLRGもフォリスタチンと同様にアクチビンの作用を阻害することが明らかとなった。
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[Publications] Tsuchida K et al.: "Identification and characterization of a novel follistatin-like protein as a binding protein for the TGF-beta family."Journal of Biological Chemistry. 275. 40788-40796 (2000)
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[Publications] Yang P et al.: "Preovulatory follicles in the ovary as the source of circulating inhibin in the duck."General and Comparative Endocrinology. 121. 156-162 (2001)
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[Publications] Arai KY et al.: "Contribution of endogenous inhibin to the decline of the secondary surge of follicle-stimulating hormone in the rat."Reproduction, Fertility and Development. (発表予定).