2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12760201
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉村 崇 名古屋大学, 生命農学研究科, 助手 (40291413)
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Keywords | 概日リズム / 時計遺伝子 / ウズラ |
Research Abstract |
<概日時計の分子機構の解明> 地球上の生物は約24時間のリズム(概日リズム)を刻む時計機構を有している。我々はこれまでにウズラにおいて概日リズムを刻む時計遺伝子を3つクローニングすることに成功し、その内のひとつであるqPer2遺伝子の発現が光によって誘導されることによって鳥類の概日リズムの同調機構が説明できることを明らかにした。したがって光によるqPer2遺伝子の発現誘導のメカニズムを明らかにすることは概日時計の入力系の解明につながる。そこで本研究では光によってどのようにしてqPer2遺伝子の発現が促されるのかを明らかにすることを目的として、qPer2遺伝子の上流領域の解析を、ルシフェラーゼアッセーにより行なった。その結果、E-boxの有無によってcPer2の発現のリズム性が決まることを明らかにした。 <季節繁殖の分子機構の解明> 鳥類の季節繁殖(光周性)に関する研究は古くからウズラにおいて進められ、概日時計によって日長を測っていることが明らかにされていたが、その分子機構は未だ明らかにされていない。我々は鳥類の時計遺伝子を用い、光周反応の分子機構を明らかにすることを目的としている。本研究では昨年度作成した時計タンパクqPER2に対する抗体を用い、光周反応を制御する視床下部基底部(漏斗核)において時計タンパクの免疫陽性反応を確認し、漏斗核に光周性を制御する時計が存在する可能性が示された。
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[Publications] Takashi Yoshimura et al.: "Identification of the suprachiasmatic nucleus in birds"American Journal of Physiology. 280. R1185-R1189 (2001)
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[Publications] Tohru Suzuki et al.: "Quantitative trait locus analysis of abnormal circadian period in CS mice"Mammalian Genome. 12. 272-277 (2001)
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[Publications] 海老原史樹文, 吉村崇: "脊椎動物の概日光受容"神経研究の進歩. 45. 797-805 (2001)