2000 Fiscal Year Annual Research Report
ラット呼吸調節におけるプロトン感受性神経細胞の分子生物学的解析
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12770016
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
神宮 久香 群馬大学, 医学部, 助手 (30292585)
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Keywords | 中枢化学受容器 / 膜タンパク質 / 遺伝子発現 / in situハイブリダイゼーション / 脳幹 / 間脳 / 小脳 / 海馬 |
Research Abstract |
中枢化学受容器の存在する腹側延髄表面細胞から、Differential Display法により1回膜貫通型蛋白質Rhombex-40をコードしている遺伝子(rhombex-40)を単離した。この遺伝子の中枢神経系における発現部位の同定をalkaline phosphatase標識ジゴキシゲニンを用いたin situハイブリダイゼーションによって試みた。 Rhombex-40 mRNAの強い発現が以下に示す脳幹の領域でみられた。1.疑核、2.迷走神経背側運動核、3.舌下神経核、4.外側網様核、5.被蓋網様核、6.橋網様核、7.縫線核、8.前庭神経外側核、9.前庭神経内側核、10.顔面神経核、11.三叉神経運動核、12.三叉神経中脳路核、および13.青斑核。また、rhombex-40の中程度の発現が以下に示す間脳及び小脳の領域でみられた。1.視床下部室傍核、2.視索上核、3.脳弓下器官、4.赤核、5.不確帯、6.内側中隔核、および7.小脳プルキンエ細胞層及び顆粒細胞層。さらに、rhombex-40の弱い発現が海馬CA1領域及びCA3領域でみられた。 以上の成果はrhombex-40が中枢神経系内で広範囲に分布することを示しており、本研究課題を遂行する上での重要で新しい知見である。
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