2000 Fiscal Year Annual Research Report
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12770074
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
畠山 鎮次 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70294973)
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Keywords | ユビキチン / 蛋白分解 / Cullinファミリー / ユビキチンリガーゼ / SCF / サイクリンE / p27^<Kip1> / NF-κB |
Research Abstract |
細胞内に存在する分子の分解制御は、多方面にわたる医学生物学領域の蛋白分子の機能に重要な働きを果たしている。今まで、いくつかの蛋白分解機構が報告されているが、特に、酵母におけるユビキチン依存性プロテアソーム介在性蛋白分解に関する研究により、SkP1、Cul-1、F-box蛋白複合体(SCF複合体)と言われるユビキチン化を実行する酵素複合体は、細胞周期をはじめ、さまざまな細胞機能に関与する分子の発現調節(分解調節)を行っていることが明らかになった。 SCFとはSkp1、Cul1、F-ボックス蛋白(基質認識受容体)からなるユビキチンリガーゼ複合体である。我々は、酵母におけるアナロジーを利用して、マウスにおけるSkp1、Cul-1及び複数のFボックス蛋白を同定した。特に、我々がFWD1/β-TrCP(1つのF boxと7つのWD40リピートを有する)として同定したF-box蛋白は、免疫学上重要であるNF-κBの抑制分子であるIκBαと、細胞接着もしくは癌の分野で注目されるβ-cateninのユビキチン化、及び分解に関与していることを明らかにした。 またSkp2というFボックス蛋白は、元来ヒト細胞株において、Skp1やサイクリンAと複合体を形成する分子として同定されたが、我々はSkp2の標的分子として、サイクリンEとp27を生化学的及び遺伝学的手法により見い出した。さらに、実際にサイクリンEとp27のユビキチンリガーゼであるかを確証するために、Skp2ノックアウトマウスを作製した。Skp2ノックアウトマウスは野生型マウスと比較して、体重が少なく、全体的に成長が遅い以外、肉眼レベルでは異常は認められなかった。しかし、その線維芽細胞や肝臓細胞においてサイクリンEとp27の蓄積が認められ、これらの細胞において染色体多倍数性や中心体過剰複製などの細胞レベルでの異常所見が認められた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Ato,M et al.: "Dehyed clearance of zymosan-induced granuloma and depressed phagocytosisof macrophages with concomitant up-regulated kinase activities of src-family in a human monocvte chemoattractant protein-1 transgenic mouse."Immunobiol.. 201. 432-449 (2000)
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[Publications] Tojim,Y. et al.: "NAK is an IκB kinase-activatingkinase"Nature. 404. 778-782 (2000)
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[Publications] Nakaymama,K. et al.: "Targeted disruption of Skp2 results in accumulation of cyclin E and p27Kip1, polyploidy, and centrosome overduplication."EMBO J.. 19. 2069-2081 (2000)
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[Publications] Yamanaka,A.: "Cell cycle-dependent expression of mammalian E2-C regulated by the anaphase-promoting complex/cyclosome."Mol.Biol.Cell. 11. 2821-2831 (2000)
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[Publications] Ishida,I. et al.: "Phosphorylation at serine-10, a major phosphorylation site of p27Kip1, increases its protein stability."J.Biol.Chem.. 275. 25146-25154 (2000)
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[Publications] Tsukiyama,T. et al.: "Down-regulation of p27^<Kip1> expression is required for development andfunction of T cells."J.Immunol.. 166. 304-312 (2001)
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[Publications] 鈴木紘一 他: "タンパク質分解-分子機構と細胞機能-"シュプリンガー・フェアラーグ東京. 236 (2000)