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2000 Fiscal Year Annual Research Report

組織球にアミロイドを異物として認識、処理させる

Research Project

Project/Area Number 12770110
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

星井 嘉信  山口大学, 医学部, 助手 (00263773)

Keywordsアミロイドーシス / 組織球 / 多核巨細胞 / AGE / ワクチン
Research Abstract

まずアミロイド沈着物と組織球の関連をみる目的でヒトAAアミロイド6例、ALアミロイド6例、Aβ2Mアミロイド3例について組織化学的および免疫組織化学的検討を加えた。アミロイド中への組織球の浸潤は症例および部位によりまちまちであり、ほとんどあるいは全く組織球浸潤がみられない部も存在した。異物型多核巨細胞はAA1例、AL5例、Aβ2M3例にみられ、巨細胞がアミロイドの小塊を取り囲んでいる部も存在した。AGEであるCMLおよびペントシジンの免疫組織化学的検討ではAL2例において一部(巨細胞がアミロイドの小塊を取り囲んでいる部)に陽性像がみられ、ALアミロイドにおけるAGEの存在を初めて証明しえたが、巨細胞が出現している多くの部は陰性であった。またAAアミロイドーシスにおいて、分解途中のSAAを検出する目的でマウスSAA81-93を認識するウサギ抗血清を作成し、免疫組織化学的検討を行ったところ、2例にアミロイドの辺縁を縁取るような陽性像が得られたが、必ずしも組織球浸潤部位とは一致していなかった。以上のことから組織球はアミロイドの沈着に必須であるとはいえず、特に異物型多核巨細胞は、アミロイドが生体から異物として認識された結果、アミロイドを吸収するために出現している可能性が示唆される。またAGEのうちCMLおよびペントシジンはアミロイドが異物として認識される課程で部分的な役割を果たしている可能性はあるが、主要な役割を担っているとは考えにくい。
in vivoでの組織球によるアミロイド吸収促進実験については、マウスへのワクチンあるいは抗体投与のため、抗原とする合成ペプチドおよび、NativeなSAAとの反応が比較的弱いウサギ抗マウスAAアミロイド抗血清を作製した。今後これらの抗原あるいは抗血清投与により組織球によるアミロイド吸収促進が起こるか否かを検討する。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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