2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12770161
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
蒲田 政和 理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 基礎科学特別研究員 (00291063)
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Keywords | Vpr / HIV-1 / 核移行 / NLS / α-Helix / importin α |
Research Abstract |
非分裂細胞へのHIV-1の感染にはアクセサリー遺伝子産物Vprの核局在能が重要であり、これまでの解析から1)Vprには17-34位(αH1)と46-74位(αH2)とにα-Helix構造から成る2つの核移行シグナル(NLS)が存在すること、2)これらのα-Helix構造は共にVprの核移行に必要であること、3)αH2はImportin(Imp)α及びImp βと直接結合することを明らかにしている。Vpr核移行の分子メカニズムを更に詳細に解析するため、本年度はDigitonin処理HeLa細胞を用いたNuclear import assayを試みた。Nuclear import assayにおける可溶性因子としては組換え型Ran/TC4、p10/NTF2、Imp α及びβ、creatine phosphokinase、creatine phosphate及びATPを用いた。 Vprの2つのNLSを共に有する欠失変異体N17C74をHeLa細胞に強制発現した場合、野性型と同様に核膜及び核に局在する。Nuclear import assayにおいてこの核膜への蓄積並びに部分的な核内への移行に、可溶性因子は必要なかった。N17C74の点変異体を用いた解析の結果、核内への移行にはαH1が、核膜局在にはαH2が重要であることが明らかになった。一方、全ての可溶性因子存在下では、N17C74の核膜局在は消失し核内への移行が増強した。この核膜から核内への移行にはImp α或いはATPが必要であった。さらにαH1或いはαH2を単独で用いた解析の結果、αH2ではATPの存在下で部分的な、ATPとImp αの両者の存在下でほぼ完全な核移行が認められた。一方、αH1ではATPのみで十分な核移行が見られた。 以上の結果より、Vprには互いに異なる機構で機能する二つのNLSの存在することが明らかとなった。さらに、これまで不明であったVprの核移行に関わる可溶性因子が同定された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kamata M.,and Aida Y.: "Two putative α-helical domains of human immunodeficiency virus type 1 Vpr mediate nuclear localization by at least two mechanisms."Journal of Virology. 74. 7179-7186 (2000)
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[Publications] Nishizawa M.,Kamata M. et al.: "A carboxy-terminally truncated form of the human immunodeficiency virus type 1 Vpr protein induces apoptosis via G1 cell cycle arrest."Journal of Virology. 74. 6058-6067 (2000)
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[Publications] Nishizawa M.,Kamata M. et al.: "Induction of apoptosis by the Vpr protein of human immunodeficiency virus type 1 occurs independently of G2 arrest of the cell cycle."Virology. 276. 16-26 (2000)