2000 Fiscal Year Annual Research Report
中高年女性の骨量維持に必要な食事中ビタミンD及びカルシウムに関する栄養疫学的研究-Duplicate Food(陰膳)を用いて-
Project/Area Number |
12770176
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中村 和利 新潟大学, 医学部, 助手 (70207869)
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Keywords | 骨密度 / 中高年女性 / カルシウム / 栄養疫学 / ビタミンD / 骨代謝 |
Research Abstract |
平成12年度の研究内容は、調査の準備および実施を行い、一部、試料の分析を行った。平成12年の春から秋にかけて、調査へ参加者する対象集団を設定し、インフォームドコンセントを得た。新潟県豊栄市N地区の中高年女性235名中、53名が調査へ参加した。平均年齢は68.1歳(SD6.4)であった。陰膳の食事調査および血液、尿検査は平成12年12月の中旬に行われた。食事サンプルは検査前日の24時間に摂った食べ物をすべて持参してもらい回収した。食事試料は、ミキサーにて十分粉砕混合した。その中に含まれるミネラル(Ca、P、Na、K)およびタンパク質を測定する予定である。血液検査では、ビタミンD受容体の遺伝子多型の解析(PCR-RFLP法)を終了した。また骨代謝関連ホルモン(25-hydroxyvitamin D、1,25-dihydroxyvitamin D、intact PTH)、骨代謝マーカー(オステオカルシン、骨アルカリフォスファターゼ)の測定も予定している。尿検査では、骨代謝マーカー(N-telopeptides of type I collagen、デオキシピリジノリン)および尿中の電解質(Ca、P、Na、K)を測定する予定である。ビタミンD受容体の遺伝子多型の解析結果は、BB型は2/52(3.8%)、Bb型は9/52(17.3%)、bb型は41/52(78.8%)であった。骨密度に有利なbb型が多く、不利なBB型はほとんどみられなかった。平成13年度には、食事試料と残りの血液、尿の分析を行い、それらのデータから多変量解析の手法を用いて、ミネラル、ビタミンの骨代謝に与える影響を評価する。
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