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2000 Fiscal Year Annual Research Report

環境化学物質による高次神経機能毒性の定量的評価方法の開発と疫学研究への応用

Research Project

Project/Area Number 12770181
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

西脇 祐司  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40237764)

Keywords指標追跡検査 / 衝動性眼球運動 / 滑動性追従眼球運動 / 疫学研究 / 神経毒性
Research Abstract

パーソナルコンピューターを用いた携行できる指標追跡検査機器を開発した。
まず、パーソナルコンピューター上に指標を提示し、衝動性眼球運動(saccadic eye movement)の観察用に3カ所の定点をランダムに不連続に移動する刺激、滑動性追従眼球運動(smooth pursuit eye movement)の観察用に速度が連続的に変化する正弦波刺激により指標を移動させ、非験者にこの指標を追視させる。眼球運動の記録は、ENGの原理で両眼周囲の表面電極より行い、アンプで増幅後A-D変換器を通してデジタル信号に処理し、解析用のもうひとつのパーソナルコンピューターに取り込む。得られたデータより、適宜微分処理、高速フーリエ変換(FFT)等の数学的処理を施し、たとえば、指標が与えられてから眼球運動開始までの潜時、速度gain、周波数成分、saccadeの頻度、数、振幅といった定量化指標を計測する。
本研究で開発した上述のポータブル指標追跡検査を、実際の労働衛生現場における疫学研究に使用した。対象者は、神経毒性を有する産業化学物質への職業性曝露がある作業者136名、および同じ事業所に勤務し曝露のないコントロール38名である。検査者2名で計測を行い、計測に要した時間は一人あたり約10〜15分であった。同時に施行した他の検査は、神経系の定量化指標として重心動揺検査、末梢神経伝導速度検査(利き手正中神経、運動神経および知覚神経)、および呼吸機能検査、血液検査等である。また、質問票とインタビューにより年齢、視力、喫煙、飲酒等の情報を得た。
得られた複数のデータの数学的処理、解析は次年度に行い、検査の有用性、パラメーターの他の指標との相関等につき検討する予定である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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