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2001 Fiscal Year Annual Research Report

都市域河川の環境化学物質濃度及び細菌学的水質に都市化が及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 12770191
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

渡辺 雅史  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90280974)

Keywords河川 / 都市 / 環境化学物質 / 水質 / 細菌 / 大腸菌群 / 内分泌撹乱化学物質
Research Abstract

都市域河川において、内分泌撹乱作用が疑われている化学物質である、ノニルフェノール(NP)、4-t-オクチルフェノール(OP)の分布を明らかにすること、都市域河川において各種細菌群数ならびに細菌相を明らかにすること、都市域河川の各種菌群数について国際比較をおこなうこと、河川水中のNP、OPと各種細菌群数・細菌相との関連を解析すること、都市域河川水中のNP、OPおよび各種細菌群数・細菌相と都市諸指標との関連を解析することを目的として、本研究を実施した。
1.水質調査の実施
都市域河川として、江戸川、荒川、および都市部人口集中地区を流下する中河川である坂川水系において水質調査を行ない、理学的水質、細菌学的水質、NP、OPを計測した。江戸川、荒川、坂川水系における各種細菌群数のレベル、細菌相、NP、OPの分布等を明らかにした。坂川水系における各種細菌群レベル、NP、OPレベルは江戸川、荒川よりも高かった。
2.ラオス・ビエンチャンにおける水質調査の実施
都市化が進行しつつある、ラオスの首都ビエンチャンにおいて、細菌学的水質を中心に、河川水、水道水、井戸水、ボトル水の水質を評価した。河川水(乾季)の各種細菌群レベルは江戸川、荒川と大きな差異を認めなかった。
3.河川水中のNP、OPと各種細菌群数・細菌相との関連
解析の結果、有意な相関を認めるものは見られなかったが、NPと大腸菌群数、大腸菌数、推定腸内細菌群数との間に若干の相関傾向がみられた。
4.都市域河川水中のNP、OPおよび各種細菌群数・細菌相と都市諸指標との関連
調査対象河川の流域自治体について、人口動態、土地利用状況、インフラストラクチャー整備状況等、都市諸指標を収集・整理し、解析をした。その結果、都市化の進行速度、下水道等のインフラストラクチャーの整備状況等がNP、OP濃度および各種細菌群数と関連している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 渡辺 雅史, 高野 健人: "都市域を流下する江戸川の細菌学的水質の動向"日本衛生学雑誌. 57・1. 388 (2002)

  • [Publications] 渡辺 雅史, 高野 健人: "都市部人口集中地区を流下する坂川水系河川水中の細菌群の特性"日本衛生学雑誌. 56・1. 341 (2001)

  • [Publications] 渡部 すみ子, 渡辺 雅史: "都市域における河川水質評価(2)-アルキルフェノールの実態調査-"日本公衆衛生雑誌. 47・11. 827 (2000)

  • [Publications] 渡部 すみ子, 渡辺 雅史: "都市域における河川水質評価(3)-アルキルフェノールの実態調査-"日本衛生学雑誌. 56・1. 208 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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