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2000 Fiscal Year Annual Research Report

慢性関節リウマチ滑膜における特異的発現遺伝子の多型解析による検討

Research Project

Project/Area Number 12770228
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

山口 晃弘  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90261974)

Keywords慢性関節リウマチ / differential display法 / ID遺伝子 / 滑膜 / 多型解析
Research Abstract

慢性関節リウマチ(RA)の関節滑膜における特異的発現遺伝子をdifferential display法により検討した。11の同定された候補遺伝子断片のうち、興味深いものとしてinhibitor of differentiation 1(ID1)遺伝子を検討した。ID遺伝子はID1-4のファミリーを成しており、細胞の分化、増殖や血管新生において重要な遺伝子として注目されている。我々は、ID1およびRAの疾患感受性遺伝子領域の一つである1p36に位置するID3について滑膜でのmRNAの発現を半定量的RT-PCRで検討した。結果、RA13例の滑膜では変形性関節症(OA)6例に比較して平均でID1は9.6倍、ID3は3.3倍と有意な発現増強が認められた。また、蛋白レベルでのIdの発現増強と局在について免疫組織染色を行ったところ、RA滑膜において滑膜(線維芽)細胞におけるId1およびId3の発現の増強が確認された。
ID遺伝子のRAに対する疾患感受性を検討する目的で、ID3遺伝子の遺伝子多型を検索した。健常者93例、RA88例、全身性エリテマトーデス30例では、イントロン1に1か所(IVS1+19A>G)、エクソン2に1か所(c.313G>A:p.A105T)、エクソン3の非翻訳領域に2か所(c.^*144A>G,c.^*260T>C)の多型を見いだした。このうちエクソン2の多型はアミノ酸置換を伴う多型で、RA患者に1例のみ見られた。いずれの多型も有意な疾患関連は認められなかった。現在、ID3の発現を調節するプロモーター領域の多型を検索中である。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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