2000 Fiscal Year Annual Research Report
C型肝炎ウィルス遺伝子発現によって生じる抗原提示樹状細胞の機能異常が発生する機序
Project/Area Number |
12770262
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
日浅 陽一 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (70314961)
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Keywords | HCV / 樹状細胞 |
Research Abstract |
我々はHCVトランスジェニックマウスを用いて骨髄より単離した未成熟なDCにHCV遺伝子を発現させ、HCV発現によるDCの機能低下を報告してきた。さらに、マウス骨髄より未成熟なDCを単離し、HCVを発現させ、DCの成熟に伴う影響について検討した。その結果、HCV発現によりDC表面のMHC class-I(とりわけH-2D)の発現が低下することを報告してきた。今回は、さらにその発現低下の機序を探るため、DCの成熟に伴うH-2Dの細胞内局在の変化を共焦点レーザー顕微鏡を用いて観察した。HCVが発現したDCでは、樹状細胞内のH-2D,lamp-2の局在に変化が見られ、DC内の蛋白輸送障害を引き起こしている可能性が考えられた。以上よりHCVがDCのMHC class-I蛋白発現を阻害し、抗原提示機能を障害している可能性が示唆された。
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