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2000 Fiscal Year Annual Research Report

肺癌のMUC1遺伝子発現抑制によるCTL療法の研究

Research Project

Project/Area Number 12770296
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

濱田 泰伸  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (80314954)

Keywords肺癌 / MUC1 / アンチセンス / Cytotoxic T Lymphocyte / 遺伝子発現抑制
Research Abstract

多くの固形癌細胞に発現されているMUC1は,細胞接着分子による細胞間相互作用を物理空間的に阻害することにより細胞接着を抑制する作用を有していることが判明している.したがって,MUC1高発現の癌細胞において,MUC1の発現を制御すれば,MHC上に発現された癌抗原をCytotoxic T Lymphocyte(CTL)が認識できるようになり,MHC拘束性のCTLの誘導とそれによる細胞傷害性増強がもたらされることが予想される.
本年度は肺癌患者から癌細胞株を樹立し,樹立した癌細胞株にMUC1アンチセンスオリゴヌクレオチドを導入し,MUC1低発現となった癌細胞に対してin vitroでCTLを誘導し,抗腫瘍効果を検討することが目的であった.本年度,私達は癌性胸膜炎を伴った肺癌患者の胸水から数株の肺癌細胞株の樹立を行った.(手術材料からの細胞株樹立は不可能であった.)問題点としては,癌性胸膜炎の患者はきわめて予後不良であり,また細胞株の樹立に時間を要するため,自家腫瘍に対するCTLの誘導が困難なことである.今後,私達がこれまでに樹立したMUC1高発現の肺癌細胞株にMUC1アンチセンスオリゴヌクレオチドの導入を行い,MUC1の発現抑制効果を検討する.さらに,アンチセンスオリゴヌクレオチド導入によりMUC1低発現となった細胞株に対して,健常人から分離した末梢血単核球を用いてCTLを誘導し,抗腫瘍効果を検討する.一方,引き続き肺癌細胞株の樹立を行い,アンチセンスオリゴヌクレオチド導入によりMUC1低発現となった自家腫瘍に対するCTLの誘導を行いたい.

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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