2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12770321
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
横手 秀行 和歌山県立医科大学, 付置研究所, 助手 (60316122)
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Keywords | 虚血 / 神経細胞死 / アポトーシス |
Research Abstract |
我々は、虚血ストレスによりCPP32の活性化を介するアポトーシスが誘導されることを確認しました。その際、代表的アポトーシス抑制因子であるBcl-2の発現量には変化はみられないが、脱リン酸化型Bcl-2が増加することが確認されました。さらにBcl-2タンパクの70番目のセリンはBcl-2のアポトーシス抑制作用を修飾するリン酸化部位とされています。そこで70番目のセリンをアラニンに置換した変異Bcl-2(S70A)を高発現するP19 cell/mutant Bcl-2と、野生型Bcl-2を高発現するP19 cell/wild typeBcl-2のアポトーシス抑制作用を比較したところ、P19 cell/wild typeBcl-2はCPP32の活性化およびアポトーシスを抑制しましたが、P19 cell/S70AはCPP32の活性化もアポトーシスも抑制できませんでした。つまりアポトーシス抑制作用を発揮するためにはBcl-2の70番目セリンのリン酸化が重要であることを見出し、報告しました(Brain Research 857:78-86,2000)。
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