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2000 Fiscal Year Annual Research Report

Pro-GRPはPNET familyの診断的および予後的腫瘍マーカーとなりうるか

Research Project

Project/Area Number 12770410
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

上田 耕一郎  久留米大学, 医学部, 助手 (90289439)

KeywordsPro-GRP / PNET / 腫瘍マーカー
Research Abstract

(目的)PNETに対するpro-GRPの腫瘍マーカーとしての確立。経時的変化による治療効果・予後の検討。(方法)当科において現在までに経験し、保存血清のあるPNET family症例6例、神経芽腫症例8例、白血病症例8例の患者保存血清と、同意が得られた健常小児10例の血清を今回対象としてpro-GRP値を測定した。測定は2ステップサンドイッチ酵素免疫測定法基づき、発色反応を行なった後このサンプルの吸光度を測定し、標準液から作成した検量線よりpro-GRP値を算出した。(結果)健常小児(1歳〜12歳、中央値5歳)におけるpro-GRP値は7.6-38.5pg/ml(中央値20.1pg/ml)であり、成人カットオフ値をこえる症例はなかった。PNETと同様に神経堤由来の神経芽腫では11.7-117.2pg/ml(中央値26.1pg/ml)であり1例のみカットオフ値を越えた症例を認めた。白血病症例では12.7-86.5pg/ml(中央値17.8pg/ml)で1例のみ高値であったがこの症例は発症時腎機能障害を認める症例であった。これらに対してPNET familyではpro-GRP値は36.2-451.8pg/ml(中央値58.5pg/ml)であり4例がカットオフ値を越えていた。またこのうち治療経過中CRとなった3例中2例はpro-GRP値が成人カットオフ値以下となった。1例は画像による再発確認前にpro-GRP値が26.8より96.8へ上昇が認められた。(考察)今回の結果で、PNET症例ではやはりpro-GRP値が健常小児、他の悪性腫瘍の患児より高い傾向を認め、病状と平行し変化していた。しかし腎障害のあった児や、肺浸潤のあった児ではpro-GRP値が高値となる傾向があった。PNETの患者は少なく今後は他の施設の協力も得て症例数を増やし検討を加える予定である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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