2000 Fiscal Year Annual Research Report
先天性心疾患の胎生期心形態形成発育過程の研究:胎児三次元エコー法による検討
Project/Area Number |
12770412
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
前野 泰樹 久留米大学, 医学部, 講師 (90248401)
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Keywords | 胎児心エコー / 三次元心エコー / 先天性心疾患 |
Research Abstract |
当初の予定と異なり、3D胎児心エコーの方法自体が未だ確立できていない。当初理論的に可能と考えられた方法であった、あらかじめ胎児の心拍数を測定して、その心拍数で設定した条件でfree handでacquisitionを行う、という方法をとることができていない。現在他の3Dエコーの機種(Voluson530D、メディソンジャパン)を用いて、3Dエコーによる胎児の心臓の描出の実用性を検討しているところである。しかし、この3Dでは心拍の同期ができない。このため、当初予定していた、収縮期、拡張期に分けた心内容量の計測ができないが、他の面での3Dエコーの将来的な実用法を検討している。つまり、3D心エコーによる胎児心の評価方法、心拍同期無しでの心内容量の計測の実用性、臨床的意義について、追求しているところである。 今後、この方法を使用して、少し遅れたが、本来平成12年度の予定としていた週数別の心内容量の正常値について今後検討し、さらに、他の3D胎児心エコーが有用と考えられる、胎児心奇形のスクリーニングにむけての、実用性の評価を行っていく。また、これと並行して、実際に平成13年度の予定としていた、先天性心疾患の経時的心内容量の変化の検討を行っていく予定としている。
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