2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12770514
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
内山 雄介 久留米大学, 医学部, 助手 (50268885)
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Keywords | 脳血管内治療 / 非イオン性ヨード造影剤 / 血管外漏出 / ウサギ / 動物実験 / 投与条件 / CT / MRI |
Research Abstract |
1.臨床的検討 脳血管内治療を施行された患者5例について,塞栓術直後および術後2日目(約48時間後)における患者脳脊髄液中のヨウ素含量を測定した結果,術後にCTで高吸収域を認めたものは,他の4症例に対し,術直後で0.14mgI/mL,約48時間後でも0.02mgI/mLと明らかに高値を示していた. 2.実験的検討 濃度の異なる2種類の非イオン性ヨード造影剤(150,300mgI/mL)を用いて,ウサギの内頚動脈造影を施行.投与量一定に,投与条件をそれぞれ37℃加温時,非加温時,および1秒間隔,30秒間隔投与に設定した5群(各n=8),および非加温の生食水を1秒間隔投与したものを対照群(n=4)として,投与15分後に造影MRIを経時的に計7回撮像し,各群で脳実質内の相対的増強効果=relative enhancement(RE)を評価した.各投与群にて,投与前後での脳実質内RE(%)は,造影剤濃度300mgI/mLを非加温にて1秒間隔投与した群のみ有意に高値(mean±SD;17.6±22.5)を示し,造影剤の血管外漏出によると思われる変化が観察された(P<0.05). 本実験により投与する造影剤に関して,高濃度,高粘稠度,短投与間隔といった因子がこの現象に関与すると考えられ,使用するヨード造影剤の濃度・粘稠度や投与間隔に注意することで,造影剤の血管外漏出を予防できる可能性が示唆された. これらの実験の具体的成果は,2001年4月開催の日本放射線医学会総会(神戸),および北米神経放射線学会(ASNR,Boston)にて発表予定である.
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