2000 Fiscal Year Annual Research Report
神経伝達物質による血液細胞への形態学的および機能的影響についての検討
Project/Area Number |
12770574
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
西巻 治朗 東京医科大学, 医学部, 助手 (20317879)
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Keywords | 血液細胞 / 神経伝達物質 / apoptosis / リン酸化 / cell surface phenotype |
Research Abstract |
1、増殖についての検討 MDS-KZ(MDS cell line)について、増殖能をcolony formationにて検討した。 adrenalin(ADR),acetylcholine(ACH)をMDS-KZにそれぞれ、0.1mM,1mM,10mM添加し検討した所、control、0.1mM,1mMではADR,ACHともにclusterの形成が認められcontrolとの有意差は認められなかったが、10mMでは明らかに細胞数の減少を認め抑制が認められた。 2、apoptosisについての検討 次に、May-Gimsa stainを行い、flowcytometryにてAPO2.7を用い検討した。cell suspension cultureで24時間では明らかな細胞数の減少がみられたので、ADR、あるいはACHを10mMで1時間作用させたところ、ADR、あるいはACHとも形態学的に核の断列化(fragmentation)は認めず、flowcytometryにても有意差は認めなかった。結論としてADR、あるいはACHは少なくともMDS-KZに対してはapoptosisは誘導しないと考えられる。 #3、Western blotによる検討 MDS-KZに対してADR,ACHを0.1mM,1mM,10mM添加し24時間作用させ、リン酸化について検討した。10mMでは明らかに18〜27Kd蛋白のリン酸化が顕著に減弱していた。今後さらに検討して行く予定である。 #4、cell surfaee phenotypeについての検討 MDS-KZにADR 10mMでCD14のdown regulationが認められたが、その他のMDS-KZのcell surphase phenotypeは全く変化がなかった。
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