2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12770671
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
桂川 秀雄 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60224482)
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Keywords | 遺伝子銃 / 養子免疫療法 / GM-CSF / 乳ガン / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
(1)遺伝子銃の設定条件の決定 Bio-Rad社製の遺伝子銃及びマウス(Balb/C)を使用し、以下の実験を行った。マウスの腹部を脱毛した後にマウスGM-CSF plasmid DNAをコーティングした弾を用いて3回遺伝子銃を照射し翌日その中央部の皮膚を採取した(5mm x 5mm)。この皮膚を鋏を用いて細かくし組織溶解液2ccに24時間放置し、その遠心分離後の上清中のGM-CSF産生量をELISAを用いて測定した。このGM-CSF産生量からもっとも高濃度のGM-CSFを産出するものを設定条件とし求めた。入手可能な金粒子は0.6、1.0、1.6μのものであり、この3種の金粒子とさらに金粒子1mgに対する結合DNA濃度として1.0、2.0、3.0μg/mg goldで、さらにヘリウムガスを用いた発射圧として100、200、300、400PSIにて行った。結果としてもっとも高い濃度のGM-CSFを産生した条件は1.6μの金粒子を用いてDNA濃度は2.0μg/mg gold、発射圧は300PSIであった。 (2)TDLNモデルの設定 論文を参考に、以下のモデルを設定した。マウスの乳ガン細胞株MT-7由来のMT901とその同系マウスBalb/Cを用いた。TDLNは1x10^6の腫瘍細胞液の皮下注射により腫大した鼠径リンパ節をTDLNとして採取した。肺転移モデルは腫瘍細胞3x10^5を尾静脈より静注し2週間後に肺転移を両側肺表面に250個ほど生じるモデルになり、この治療モデルとして腫瘍細胞の静注後3日目に活性化したTDLNを尾静脈から静注することによりその治療効果を2週間後の肺表面の転移個数として測定した。これにより、活性化リンパ球の治療効果としての治療モデルとして完成した。
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