2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12770681
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
毛利 成昭 山梨医科大学, 医学部, 助手 (00242644)
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Keywords | 小腸自家移植 / 短腸症候群 / 大腸内移植術 |
Research Abstract |
SD雄性ラットを用いて実験を行った。第1群として結腸を用いてThiry-Vella loopを作成した。第2群として結腸を用いてThiry-Vella loopを作成した。Thiry-Vella loop内の結腸粘膜を剥離・切除し1cm長の小腸粘膜を移植した。第3群として結腸を用いてThiry-Vella loopを作成した。Thiry-Vella loop内の結腸粘膜を剥離・切除し2cm長の小腸粘膜を移植した。第4群として結腸を用いてThiry-Vella loopを作成した。Thiry-Vella loop内の結腸粘膜を剥離・切除し5cm長の小腸粘膜を移植した。術後は毎日体重測定を行い各群での体重増加を比較した。また、術後3日目、5日目、7日目、2週間目で犠牲死させ移植した粘膜の生着の確認を行った 【結果】第1群4匹、第2群3匹、第3群3匹、第4群0匹の手術を施行し得た。第1群では全例が生存し体重増加も良好であった。第2群では1匹が生存したが、他の2匹は術後1日目に死亡した。移植片は術後3日目に脱落した。第3群でも同様に1匹のみの生存であったが、移植片は術後3日目に脱落が確認された。脱落した部位を組織学的に検討したところ出血、膿瘍形成瘢痕化が認められた。これらの結果から死亡・移植片の脱落の原因は出血と感染によるものと考えられた。現在、出血対策としてバルーンによる圧迫を行いながら感染対策として抗生物質による移植片の洗浄と宿主への抗生物質の投与による感染予防を検討し実験を継続中である。
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