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2000 Fiscal Year Annual Research Report

急性呼吸促迫症候群における肺内ナトリウム利尿ペプチドとその受容体の解析

Research Project

Project/Area Number 12770739
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

青山 祐子  久留米大学, 医学部, 助手 (90268897)

Keywordsナトリウム利尿ペプチド / ナトリウム利尿ペプチド受容体 / ラット / 水分負荷 / 肺組織
Research Abstract

呼吸器外科領域において重症感染症や過大な手術侵襲後,時に急性呼吸促迫症候群(ARDS)を合併し,生命危機の状態に至ることがあるが,その病態には不明な点が多い。そこで本研究はARDSモデルの肺組織内における血管透過性に関与するナトリウム利尿ペプチド(ANP,CNP)動態を明らかにすることを目的とし,本年度はその基礎的研究として以下の研究を実施した。ラットを用い水分負荷モデル(0ml/kg/hr;コントロール,2ml/kg/hr,4ml/kg/hr,6ml/kg/hr:何れも3時間負荷)を作成し,血漿及び肺内ANP,CNP濃度をラジオイムノアッセイにて測定し,各群の肺組織内のANP,CNP及びナトリウム利尿ペプチド受容体(NPR-A,B,C)の合成系を分子生物学的に検索した。水分負荷後,血漿ANP濃度は負荷容量依存的に増加し,肺組織内のANP濃度及びANP mRNAレベルは4ml/kg/hr群から負荷容量依存的に高くなった。一方水分負荷後,血漿CNP濃度は変化しなかったが,肺内CNP濃度及びCNP mRNAレベルは4ml/kg/hr負荷群で有意に高くなり,6ml/kg/hr群ではコントロールに比べ有意に低くなった。肺組織内のANPのリガンドであるNPR-A及びCNPのリガンドであるNPR-Bの両mRNAレベルは4ml/kg/hr負荷群で有意に高くなり,6ml/kg/hr群ではコントロールに比べその値は高いものの,4ml/kg/hr負荷群に比べ低下していた。肺組織内のANP及びCNPのクリアランスレセプターであるNPR-CmRNAレベルは,負荷容量依存的に高くなった。以上の結果より,負荷容量が4ml/kg/hrを越えると肺組織内のナトリウム利尿ペプチドの調節機構が変化し,その受容体がup regulateからdouwn regulateへ変化することが明らかとなった。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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