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2000 Fiscal Year Annual Research Report

悪性脳腫瘍における細胞周期制御蛋白の発現

Research Project

Project/Area Number 12770749
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

中島 正之  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40283569)

Keywords脳腫瘍 / 腫瘍抑制遺伝子 / Cip / Kip family / グリオーマ / p21 / p27 / p53
Research Abstract

細胞周期制御蛋白であるCip/Kip family(p21、p27)は脳腫瘍において十分には検討されていない。最近の研究で腫瘍抑制遺伝子のp53には変異がよく認められ、これが腫瘍化や再発に影響を持つことが知られている。一方、p21、p27には変異は認められず、いわゆる腫瘍抑制遺伝子ではないことが指摘されている。
我々は脳腫瘍において増殖能とp27の発現が相反することを確認し、脳腫瘍の増殖にp27の低下が深く関わっていると推測している。今回の研究では12種類のグリオーマ培養細胞を用いてp21、p27およびp53の発現をWestern blotting法により検討した。これらのcell lineではp53の変異の有無もすでに明らかにされているためp53の変異によるCip/Kip family発現の相違の検討および、放射線照射による蛋白発現の変化について検討した。また、神経膠腫を中心に手術摘出標本を用いて、同様の蛋白発現を行った。現在までに得た結果は以下の通りである。
1.wild type p53のcell lineにおいてはp53蛋白発現がみられるものではp21、p27の蛋白発現は低下しており、p53蛋白発現がみられないものでは逆にp21、p27の蛋白過剰発現が認められる。
2.p53変異のcell lineにおいてはp21蛋白は過剰に発現し、p27の蛋白発現は過剰発現を示すものと低下する2群に分かれた。
これまでの報告ではwild type p53はp21発現を増加させるとされており、我々の結果とは相反するものであった。細胞周期を制御する機構には様々な因子が関わっておりcyclinなどの検討を今後追加していく予定である。また、放射線照射群での検討は現在までに充分な結果を得るまでには至らず、現在継続中である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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