2000 Fiscal Year Annual Research Report
てんかん原性cortical dysplasiaにおけるNMDA受容体
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12770750
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三国 信啓 京都大学, 医学研究科, 助手 (60314217)
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Keywords | てんかん / cortical dysplasia / NMDA受容体 |
Research Abstract |
cortical dysplasiaにおけるてんかん原性獲格およびその異常放電発生にNMDA受容体が関与しているという仮定にたいして研究を施行している。本研究ではヒト摘出標本と動物モデルを使い,cortical dysplasiaにおけるてんかん原性とNMDA受容体発現との関連およびその機構を解明することを目的として以下の実験を施行中である。1)cortical dysplasiaに伴うてんかん患者から摘出した,慢性硬膜下電極記録により決定されたてんかん原性脳皮質と,最少のてんかん性放電を認めるがてんかんの治療目的にて摘出した部位とを対象とし,その組織像,NR1,NR2それぞれの発現量およびその複合受容体チャンネルのサブユニット構造の変化,さらにNR1-calmoudulin複合体の発現量を同一患者内で比較検討している。現在までに、てんかん原性を持つdysplastic cortexにNR1およびNR2A/Bの複合受容体が蛋白レベルで増加していることを明らかにした。今後症例を増やして統計学的考察をおこない、さらに関連を明らかにする。2)放射線誘発rat cortical dysplasiaモデルが、てんかんを有するヒトcortical dysplasiaと同様に自発てんかん発作を有することを確認する。動物実験施設にてこのモデルを作成し脳波と行動異常を同時記録している。今後けいれんratを灌流固定して組織学的検証をおこない,NMDA受容体をてんかん原性との関連について検討する。当研究の結果はてんかん原性となるcortical dysplasiaの病態を理解する手がかりとなり,受容体競合抗体の抗てんかん薬開発等の新たな治療法の糸口ともなり得る。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] N.Mikuni,Babb TL,Wylie C,Ying Z.: "NMDAR1 receptor proteins and mossy fibers in the fascia dentata during rat kainate hippocampal epileptogenesis"Experimental Neurology. 163(1). 271-277 (2000)
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[Publications] Babb TL,Ying Z.Mikuni N et,al.,: "Brain plasticity and cellular mechanisms of epilopcogenesis in human and experimental carried dysplesic"Epilepsia. 41-6. 76-81 (2000)