2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12770824
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
野崎 淳平 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (00304527)
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Keywords | 心収縮性 / 左室エラスタンス / 外的仕事量-拡張末期容積関係 / preload-adjusted PWRmax / 心エコー / 前負荷 / 後負荷 / 心拍数 |
Research Abstract |
現在、心収縮性の指標として左室エラスタンス(Ees)、外的仕事量-拡張末期容積関係(PRSW)が絶対的指標とされている。近年、心収縮性の新しい指標としてpreload-adjusted PWRmaxが報告された。これらの指標は侵襲的で臨床応用は困難である。我々の研究目的は、これまでの心収縮性の指標をさらに改良し実際に臨床で算出できる心収縮性の指標を確立することである。対象は雑種成犬を用いた。左室容積の代用として心エコーの自動境界認識機能(automated border detection ABD)を用い左室断面積の面積時間変化を算出した。また末梢動脈圧は大腿動脈圧で代用し最大大腿動脈圧を算出した。これら左室面積時間変化と最大大腿動脈圧の積を拡張期末面積の3/2乗で除した値(PWRpeak/EDA^<3/2>)が心収縮性の指標となりうると考え,この指標が負荷状態に影響されず,これまでの心収縮性の指標とよい相関関係があるかどうか調べた。 結果 1.PWRpeak/EDA^<3/2>と他の指標との相関関係。PWRpeak/EDA^<3/2>はPRSWとよい相関関係が認められた(r^2=0.663)またpreload-adjusted PWRmaxともよい相関関係を認めた(r^2=0.762)。 2.PWRpeak/EDA^<3/2>と後負荷。PWRpeak/EDA^<3/2>は収縮期大動脈圧が160%増加するまではbaseline値に対して有意に変化しなかった。 3.PWRpeak/EDA^<3/2>と前負荷。左室面積時間変化と最大大腿動脈圧の積は拡張期末面積の3/2乗で補正することにより前負荷の影響を受けなった。 4.PWRpeak/EDA^<3/2>と心拍数。Basline値から20%,40%と心拍数を増加させたがPWRpeak/EDA^<3/2>は有意に変化しなかった
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Research Products
(1 results)