2000 Fiscal Year Annual Research Report
ラット前立腺化学発癌における非環式レチノイドの効果に関する研究
Project/Area Number |
12770853
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
塚本 定 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40312847)
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Keywords | 前立腺癌 / 化学発癌 / 癌予防 / レチノイド |
Research Abstract |
本研究の目的はDMAB(3,2'-Dimethyl-4-aminobiphenyl)で誘発されるラット前立腺発癌モデルを用いて、非環式レチノイド(NIK-333)の発癌予防効果について検討することである。ここで用いる実験モデルは発癌までに約1年2ヶ月を要するため本年度は中間報告となる。6週齢F344雄ラット90頭を3群(各n=30)に分け、第1群は発癌陽性control、第2群は非環式レチノイド30mg/kg投与群、第3群は非環式レチノイド60mg/kg投与群とした。実験は平成12年10月より開始した。すべてのラットに実験開始と同時にDMAB50mg/kgを2週毎に合計10回の予定で皮下投与を開始し、平成13年3月上旬にDMAB投与が終了する。現在のところ毒性等で脱落したラットは存在しない。非環式レチノイドの投与はDMABの投与終了に引き続き実験終了までの40週間にわたって経胃管的に週3回行う予定である。60週後(平成13年12月)に生存しているラットを全て屠殺解剖する。前立腺は病理組織学的に検討し、Shiraiらの原法に従い副性器のいずれかの部位(portion)に癌が認められれば前立腺発癌positiveとし発癌率や病変の形態を群間で比較する。同時にatypical hyperplasiaについても比較を行う予定である。
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