2000 Fiscal Year Annual Research Report
腎細胞癌の進展・転移における癌関連遺伝子の発現の検討
Project/Area Number |
12770878
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
釜井 隆男 獨協医科大学, 医学部, 助手 (80316562)
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Keywords | 腎細胞癌 / Rho / PTHrP / 精巣腫瘍 |
Research Abstract |
腎細胞癌患者の摘出腎の癌組織と正常腎組織を用いて、Rho遺伝子のmRNAの発現をRT-PCR法にて定性化した。RhoのsubtypeであるRhoA、RhoB、RhoCすべてが癌と正常組織の両方にて発現していたが、このうちRhoCが腎細胞癌の進展に関与している可能性が強く、ここまでの成果を日本泌尿器科学会総会(2000年6月)にて発表した。現在定量化を行っており、異型度・進達度・転移の有無との相関関係や生存期間との関連性について調べている最中である。またRho遺伝子のmRNAの発現の定量化の予備実験として、精巣腫瘍にて同様の実験を行ったが、精巣腫瘍ではRhoAが、その進展に関与していることが判明し、BJU International誌(87;227-231;2001年)に発表した。また、腎細胞癌におけるPTHrPの役割を調べるため、RT-PCR法にてPTHrP遺伝子のmRNAの発現を定性化したところ、癌と正常組織にて発現を認めていた。更に血中PTHrP濃度が異常高値を呈している症例においては、正常群と比較し、その予後は非常に不良であることも判明し、日本泌尿器科学会栃木地方会(2001年3月)にて発表した。現在定量化にて、PTHrP遺伝子のmRNAの発現量は腎細胞癌の異型度と進達度と正の相関関係を認めており、生存期間との関連性についても調べている最中である。
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Research Products
(1 results)