2001 Fiscal Year Annual Research Report
イニシエーション-プロモーション法を応用した悪性黒色腫動物モデルについての研究
Project/Area Number |
12770947
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
肥後 隆三郎 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (10301110)
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Keywords | 悪性黒色腫 / nevi / イニシエーションープロモーション法 / UVB照射 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、ヘアレスマウスに対し、DMBAによるイ=ニシェション、およびプロモーションとしてUVB照射単独グループとUVB照射+TPA投与グループを用いて、以下の7グループで研究を行った。グループ1:アセトン-DMBA-UVB照射なし、TPA投与なし/グループ2:アセトン-7セトン-UVB照(3回/週)、TPA投与なし/グループ3:アセトン-DMBA-UVB照射(3回/週)、TPA投与なし/グルーブ4:TPA投与DMBA-UVB照射(3回/週)、TPA投与なし/グループ5:アセトンーアセトンーUVB照射、TPA投与(各2回/週)/グルーブ6:アセトン-DMBA-UVB照射、TPA投与く各2回/週)/グループ7:TPA投与-DMBA-UVB照射、TPA投与(各2回/週)。検討項目としてneviを生じた個体数および個数、腫瘍性病変(腫瘤の形成)を生じた個体数、および個数について24週まで観察を行った。24週間におけるneviを生じた固体数の%はグループ1:77.8%、グルーブ2:35.3%、グループ3:91.7%、グループ4:100%、グループ5:0%、グルーブ6:100%、グループ7:100%であった。1固体に生じた平均nevi数では、グループ1:2個、グループ2:0.23個、グループ3:6.3個、グループ4:8.3個、グループ5:0個、グルーブ6:7.7個、グループ7:7.2個であった。腫瘍性病変としてはパピローマおよび扁平上皮癌が主体であり、残念ながら悪性黒色腫を人工的に誘発することはできなかった。この方法では扁平上皮癌を高率に発生させ、これによる固体数の減少がおこることが問題であると考えられた。
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