2000 Fiscal Year Annual Research Report
声門部癌の放射線耐性におけるGalectin-3の機能解析
Project/Area Number |
12770967
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
赤埴 詩朗 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80322189)
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Keywords | 声門部癌 / 放射線療法 / Galectin-3 / アポトーシス |
Research Abstract |
1.声門部早期癌及び正常組織におけるGalectin-3の発現の解析 当施設の声門部早期癌約80症例が研究対象である。 放射線照射前の声門部早期癌及び周囲正常組織の生検標本を用いてABC法にて顕微鏡下にGalectin-3を同定しまた同時に良性腫瘍や異形成等の前癌病変においても同様にGalectin-3を同定しその比較定量を行なっている過程である。正常粘膜ではGalectin-3の発現は抑えられているがポリープでは炎症細胞浸潤の程度によりその発現レベルが左右されることが判明した。次にGalectin-3の発現が正常粘膜、異形成、癌といった一連の過程で正の相関をもって増加するか否かを統計学的に検討しまたGalectin-3の発現の程度と腫瘍分化度等の予後因子ならびに再発、生命予後が相関をもつか検討する予定である。 2.放射線照射によるGalectin-3発現の変化 手術的に摘出した声門部癌組織切片から細胞浮遊液を作製し放射線照射(γ-Irradiation)を行なった後Galectin-3抗体を用いたフローサイトメトリー、ウエスタンブロッティングを行ない放射線照射前後のViable cellにおけるGalectin-3の発現を比較検討する予定であるが、声門部進行癌で研究目的に合致する症例が未だに現れていない。適当な切片が得られ次第フルオロメーターによるDNAの定量、DNA電気泳動による放射線照射前後のDNA断片化の観察等も同時に行う予定である。
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