2001 Fiscal Year Annual Research Report
ASK-1-MAPキナーゼ系分子の口腔組織における免疫組織化学的検討
Project/Area Number |
12771078
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
安藤 準 鶴見大学, 歯学部, 助手 (00282765)
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Keywords | 口腔組織 / 免疫組織化学 / 組織切片 |
Research Abstract |
マウス,ブタ,ヒト等の口腔組織の免疫組織学的検討のためには,ホールマウントのin situ hybridization法や,組織切片におけるin situ hybridization法が確立されなければならない。まず,ホールマウントにおける実験では,非常に小さな組織あるいは非常に幼弱な個体の組織においてはASK-1-MAPキナーゼ系関連分子の発現の特異性を確認することが可能であったが,一定以上の大きさの組織に関しては,諸分子の発現は認められたとしても,その場所的特異性を追究するには至らなかった。そこで,主として組織切片による方法をとらなければならなかったが,硬組織を伴う組織切片は,歯牙等の近傍が非常に観察しづらく,詳細な結果を得るには至らなかった。この硬組織をある程度脱灰する方法を開発したが,この場合,ASK-1-MAPキナーゼ系関連分子の発現時の発色が悪いことが多かった。免疫電顕においても基本的にこれらの傾向は同様で,光学顕微鏡レベル以上に観察しにくい状況であった。 これらの結果の一部はOida et al. Journal of Dental Research 81(2)p103-108に報告し,鶴見歯学に投稿中たが,今後は硬組織を含む組織切片の作成法には革命的な方法の開発を行わなくては,これらの分野における研究の進歩はあり得ず,固定法,脱灰法,薄切法それぞれについて徹底した検討を加えて行かなくてはならない。
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Research Products
(1 results)