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2000 Fiscal Year Annual Research Report

歯周組織におけるサブスタンスPの機能とその受容体の挙動

Research Project

Project/Area Number 12771087
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

城戸 瑞穂  九州大学, 歯学研究院, 助手 (60253457)

Keywords歯肉 / ラット / サブスタンスP / 培養細胞 / 口腔上皮 / サブスタンスPレセプター
Research Abstract

神経ペプチドのサブスタンスP(SP)は痛みを主体とした侵害刺激の伝達物質として、さらに細胞増殖や免疫反応、神経原性炎症(SPが神経終末より放出されることにより、血管透過性亢進や血管拡張、炎症細胞などの浸出が引き起こされること)のメディエーターとしても作用していることが知られている。このSPが歯周組織においてどのように働いているかを詳しく知ることを目的として2種類の実験を行っている。
1.歯周組織における神経ペプチドのSPの影響の検索
6週齢のSDラット臼歯部歯肉にSPを滴下し、局所塗布30分後に灌流固定する。あるいは頸静脈内にSPを注入し5分後に灌流固定を行う。一部は前もってSP antagonistを投与しておく。試料を採取し、切片作成下の後、形態観察や免疫組織学的方法により、NK1-Rの免疫染色を行い、光学顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、あるいは電子顕微鏡で観察した。すると、付着上皮内へと遊走している好中球の数が増えていること、好中球が脱顆粒をおこし、放出された顆粒を付着上皮細胞が取り込んでいるような像が観察された。現在これらが、SPレセプターを介したものかどうか調べている。
2.歯肉上皮細胞の培養
歯肉上皮細胞の機能を調べるために、初代培養細胞の樹立を目指して、生後2-5日齢のラット口腔粘膜より上皮組織を採取し、口腔上皮細胞の培養を試みた。色々な条件を試した結果、上皮細胞の培養が可能となった。現在、増殖率や細胞移動の程度、サイトケラチンの染色動態による分化程度の検索、接着分子の発現などを調べている。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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