2000 Fiscal Year Annual Research Report
精神的ストレスによって誘発される咀嚼筋痛に関する研究
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12771166
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坪井 明人 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00241646)
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Keywords | 精神的ストレス / 咀嚼筋 / 筋活動 / 筋血流量 / 筋痛 |
Research Abstract |
本研究の目的は,精神的ストレスが咀嚼筋の筋活動量あるいは筋血流量と介して,咀嚼筋の疼痛の発現あるいは増悪に及ぼす影響き明らかにすることである.被験者は,健常有歯顎者および咬筋に圧痛が認められた顎関節症患者を用いた.なお,被験者には本研究の意義,内容について事前に十分な説明き行い,理解および同意を得た.実験は,まず被験者を30分間安静に保ち,その後,鏡映描写試験(mirror drawing test),および咬合力追随試験(bite force tracing test)を用いて精神的ストレスを負荷し,1.咬筋の筋活動電位,2.咬筋の筋血流量,3.精神緊張状態の指標となる血圧,脈拍および精神性発汗量,4.疼痛の変化,についてストレス負荷30分前から負荷後30分まで連続的に測定し,同時記録した.その結果,以下のことが明らかとなった.1.各試験の開始直後より,血圧および精神性発汗量の増大が観察された.試験の終了に伴い,これらの値は試験開始前の値に速やかに減少した.2.精神的ストレスの負荷により,咬筋の自発放電量は増加する傾向が認められた.3.咬筋の筋血流量は増加したもの,減少したもの,あるいは変化しないものなど種々のものが観察され,一定の傾向を見いだせなかった.4.疼痛の変化に,有意差は認められなかった.以上より,精神的ストレスは,被験者の咀嚼筋の筋活動量に影響を及ぼすのみではなく,筋血流量の調節にも,自律神経系を介して,影響を及ぼしていることが推察された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 坪井明人 ほか: "アクリリックレジン栓塞子の吸水性の特徴"補綴誌,東北・北海道支部会抄録. 15 (2000)
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[Publications] 稲井哲司 ほか: "Osseointegrated Implant上部構造の咬合に関する研究"東北大学歯学雑誌. 19・1. 78-79 (2000)
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[Publications] 稲井哲司 ほか: "口唇・口蓋裂患者の顎裂骨移植部へ応用したOsseointegrated Implantの臨床評価"日本顎顔面補綴学会誌. 23・2(掲載予定). (2000)