2000 Fiscal Year Annual Research Report
光重合型前装用レジン-ハイブリッドタイプ-の追加築盛に関する研究
Project/Area Number |
12771188
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
久松 徳子 長崎大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60244084)
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Keywords | ボンディング / コンポジット / リペアー / シラン / 破壊形態 |
Research Abstract |
従来型の光重合型前装用レジンでハイブリッドタイプのCesead IIにおいて,削合面に直接追加築盛したものは未重合層残存面への築盛と比較して接着強さが低下した.削合面にボンディング剤を塗布したものは,削合のみにものと比較して接着強さが向上した.削合面にシラン処理剤を塗布したものは,削合のみにものと比較して接着強さが向上した.ボンディング剤とシラン処理剤を組み合わせて塗布したものは,どちらか一方の処理のものと比較して,高い接着強さを示す傾向にあった.また接着界面の破壊形態を観察したところ,未重合層残存面での破壊は,上下の試料がどちらも凝集破壊であった.ボンディング剤とシラン処理剤を組み合わせて塗布したものは,界面で剥離し,各々上下の試料でクラックの発生が観察された.近年登場したフィラー高密度充填型のエステニアの接着強さにおいても同様の傾向が観察された.しかし,接着界面の破壊形態の観察においては,ボンディング剤塗布のみのものでも,上下の試料がどちらも凝集破壊を起こすタイプの破壊もいくつか観察された.さらにボンディング剤とシラン処理剤を組み合わせて塗布したものでは,上下の試料がどちらも凝集破壊を起こすタイプの破壊がほとんどの試料で観察された.フィラー含有量が異なり物性も異なることから,安易な比較はできないため,ボンディング剤とシラン処理剤と破壊形態との関連を観察,検討していく予定である.
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