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2000 Fiscal Year Annual Research Report

嚥下誘発域とその成長発育変化について

Research Project

Project/Area Number 12771274
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

小林 博昭  新潟大学, 歯学部, 助手 (80262450)

Keywords嚥下 / ウサギ / 成長発育
Research Abstract

嚥下誘発域とその成長発育変化を調べる目的でウレタンにて麻酔したウサギを用い、嚥下誘発に有効な刺激方法、嚥下誘発閾と成長発育にともなう誘発域の変化に関して実験を行った。
(1)嚥下を誘発する刺激方法について
成熟ウサギで嚥下を誘発する触刺激としては、接触面積の小さいナイロン製Von Frey型の刺激毛では嚥下が誘発されにくく、直径5mm程度の綿球を用いた触刺激が有効であった。
離乳前の幼若ウサギではVon Frey型の刺激毛で嚥下が誘発され、成長に合わせて刺激面積と刺激強度を調整する必要があった。
(2)嚥下誘発閾について
成熟ウサギの軟口蓋部から喉頭蓋、食道吻側部にかけて嚥下を誘発することができ、特に喉頭蓋辺縁部、喉頭蓋谷、梨状窩付近の刺激では高頻度で嚥下を誘発することができた。
(3)嚥下誘発閾の成長変化について
生後4日目程度の幼若ウサギの嚥下誘発閾は成熟ウサギと大きな違いはないが、高頻度で誘発される部位は軟口蓋部であった。
以上の結果より、触刺激による嚥下誘発には広い面積の刺激、繰り返しの刺激が有効であり、時間的、空間的加重が重要であることがわかった。また成熟ウサギでは喉頭蓋を中心とした範囲で嚥下誘発が可能であった。
嚥下誘発域の成長発育変化に関しては、幼若期と成熟期では嚥下が誘発されやすい部位に違いが見らわ、吸啜から咀嚼への食性の変化に対応したものと考えられる。今後は部位別の嚥下誘発刺激の定量化と、成長発育変化による比較が課題である。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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