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2001 Fiscal Year Annual Research Report

医療機関における在日外国人患者への看護の実態調査

Research Project

Project/Area Number 12771490
Research Institution福井医科大学

Principal Investigator

長谷川 智子  福井医科大学, 医学部, 助手 (60303369)

Keywords外国人 / 外国人在住者 / 国際看護 / 異文化
Research Abstract

我が国では外国人の入国・在留者が急増し,医療機関における外国人への対応が大きな課題となってきている。そこで今回の研究では,医療現場で働く看護師の外国人患者に対する意識・受け入れ状況などを明らかにする目的で,外国人患者入院時の対応,ケアを行う上での留意点,ケアを行う自信,などについて,看護師に対し実態調査を行い分析した。
本年度の研究の対象者は,看護師1024名(3県,6施設),平均年齢は31.7(SD8.8)歳,経験年数19.6(SD8.3)年であった。その他,本調査で明らかになったことを以下に示す。
(1)他国語で対応できる人員がいると答えた者が57.0%と多く,また言語では英語での対応可能がも1つとも多く78.1%,次にスペイン語であったが,その他の言語については非常に少なかった。
(2)外国人患者を受け持った経験がある者は45.9%で,医療機関別に差が見られた。また,受け持ち経験者の多い医療機関は,対応準備をしている者が多かった。
(3)今後,外国人患者をケアする自信は,全体的に低く,特に他国語対応者がおらず,受け入れ準備なしと答えた者が多い医療機関ほど低かった。
今回の調査では,約半数の看護師が外国人患者を受け持った経験をもっていたが,今後,ケアする自信は非常に低い結果となっていた。また,外国語での対応は英語では可能であったが,それ以外の言語で対応できる人員は少なかった。しかし現状では,英語圏以外の国々からの在日外国人が大変多く,日本語・英語を話せない患者の場合,コミュニケーションが大きな問題となることが推測できる。また,医療機関によっても外国人患者数に差があるようで,受け入れに慣れていない医療機関では,外国人患者に対する惑いは大きく,患者・看護師の苦悩が伺われる。そのため,どの医療機関でも,外国語のパンフレット,対応方法マニュアルなど,できる限りの準備を整えることが重要であると思われる。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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