2000 Fiscal Year Annual Research Report
急性心筋梗塞症患者が安静度を保持するために効果的な看護援助の方法に関する研究
Project/Area Number |
12771549
|
Research Institution | Osaka Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
宮芝 智子 大阪府立看護大学医療技術短期大学部, 基礎看護学系, 助手 (20321119)
|
Keywords | 急性心筋梗塞症 / 安静度 / 看護援助 / 安静度外行動 |
Research Abstract |
1.AMI急性期における安静度に対する患者の受けとめ、患者が意図的に安静度を保持することを阻害する要因、及び患者が意図的に安静度を保持するために効果的・非効果的と感じた看護援助に対する面接調査(継続) AMI急性期における安静度に対して、患者は「医師や看護婦に言われたことだからしかたない」「回復するために必要である」「痛みや疲労のため考えられない」「どうすることがいけないのかわからない」といった受けとめをしていた。患者が意図的に安静度を保持することを阻害する要因としては、「腰痛・不眠など安静度保持に伴う身体的苦痛」「点滴や酸素吸入など治療上必要なライン類に伴う苦痛」「臥床による食事や排泄など日常生活行動の規制による苦痛」「安静度外行動にあたるものを認識していないこと」「看護婦に何を要求してよいかわからないこと」があり、それに自ら対応した結果、安静度外行動をとる行動がみられた。患者が意図的に安静度を保持するために効果的であると感じた看護援助には、上記の苦痛を緩和する援助に加え、「安静度を具体的な行動レベルで説明してくれること」「ナースコールの対応が早いこと」「親切に対応してくれること」また、非効果的であると感じた看護援助には、「苦痛の大きいときに説明されること」などがあげられた。 2.AMI急性期における安静度外行動防止の看護援助を、看護者はどのように考え実施しているかに対する面接調査(継続) 以上のデータより、AMI急性期において患者が意図的に安静度を保持するために効果的な看護援助の方法について検討を行っている。
|