2000 Fiscal Year Annual Research Report
運動のプランニングにおける大脳基底核の役割に関する研究
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12780051
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
太田 憲 理化学研究所, 制御系理論研究チーム, フロンティア研究員 (10281635)
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Keywords | クランク回転運動 / パーキンソン病 / 大脳基底核 / インピーダンス |
Research Abstract |
運動タスクとして,クランク回転実験装置を用いたクランク回転運動を行った.これまでの健常者を被験者とした実験により,被験者は繰り返し学習によってクランクと腕の閉リンクシステムを不安定にするような内力を用いるように学習していることが,明らかになっている.ここでは,このクランク運動のモデル化のため,腕のリンク機構におけるインピーダンス特性をパーキンソン病患者を中心に調べている. ・現在実験を行った被験者は10数名のパーキンソン病患者と脊髄小脳変性症患者(国立療養所中信松本病院と信州大学医学部に依頼)である. ・クランク実験装置の粘弾性抵抗のもと,約100回のクランク運動の繰り返し練習を行った. ・練習中または練習後,クランク回転運動中に様々な位置で摂動を与え,筋活動の応答とクランクハンドル部に装着した力センサにより手先力を計測した. 今後より多くの被験者のデータを計測中する予定である.現在のところ,手先インピーダンスが健常者と比較すると高いことと,筋活動の亢進が観測されている.
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