2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12780114
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
山田 篤史 愛知教育大学, 教育学部, 助手 (20273823)
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Keywords | 自己参照的活動 / 一応の解決終了後 / 振り返り / Looking Back |
Research Abstract |
本研究における、本年度の具体的な目標は、「一応の解決終了後の自己参照的活動を捉える理論的枠組みに関して理論的に検討すること」であった。そのため、まず、問題解決に関する"Looking Back"と「振り返り」に関連する先行研究を収集、レビューした。先行研究の収集は、ERICのデータベースと日本数学教育学会の会誌を主なリソースとした。ただし、比較的最近の研究には、上述のようなキーワードを含む研究が見当たらず、古いものも含めて10件程のレビューしかできなかった。レビューによる具体的な知見としては、(1)「「振り返り」という活動自体は、かなりの指導された後でさえ自発的にする生徒は少ないこと」、(2)「Polyaの4段階では、とりわけ「計画」段階での活動に指導上の興味が集中し、実際の指導においても「振り返り」の段階は軽視されがちであったこと」、さらには、(3)「研究に関してもそういった興味の集中の傾向があったこと」等の示唆を得ることができた。これらは研究発表論文の一部に反映されている。 また、「一応の解決終了後の自己参照的活動を捉える理論的枠組み」に関して、オリジナルの「自己参照的活動を捉える枠組み」に関する理論的改編に関する検討も加えられたが、現時点ではアイデアの段階に留まってしまっている。 なお、次年度の目標である「一応の解決終了後の自己参照的活動に関する児童・生徒の実態把握」と「その種の活動を鼓舞するような教授的発問や指導に関する検討」のためのビデオデータ作りのノウハウ蓄積は、本年度の機材購入によりかなり達成されたと思われる。
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Research Products
(1 results)