2001 Fiscal Year Annual Research Report
学生の授業技術向上を可能にするマルチメディア型学習支援システムの開発
Project/Area Number |
12780116
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
益子 典文 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10219321)
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Keywords | マルチメディア / 教材開発 / 教育実践研究 / 情報教育 / 数学教育 / コースウェア / 遠隔学習 |
Research Abstract |
1.フィールドワークによる実践知の収集 初心者である学部生,熟達者である現職大学院生を対象に個別指導過程の調査を行ったところ,主に現職教員大学院生が生徒の理解について豊かな知識を持つことが示された。それらの豊かな知識を学習するマルチメディア教材の素材として,実践知の収集を継続して行った。 2.マルチメディア素材の教材化 前年度に作成した,Real Networks社のSMIL技術を用いたマルチメディア教材および,デジタル写真による素材を,同一構造で教材化を図ることができる「推測型Web教材」を考案し,教材化を図った。推測型Web教材とは,マルチメディア情報の提示冒頭に,まず実践知が表出する情報を提示し,そこで働く教師の実践知を推測した後に,解説を加えるという構成のものである。収集した実践知のうち,3つのものの教材化を図った。また,今後の教材として,リアルタイムで学校教室から授業場面を配信する映像を,学部生がどのように評価するかについても実験中継を行った。 3.推測型Web教材の評価 大学学部生および現職教員大学院生を対象に,講義補完型WBT(Web Based Training)システムを上に推測型Web教材を実装し,講義で利用の後,その評価を行った。その結果,(1)学部生を対象にした場合,推測活動は実践知の理解に対してポジティブな影響を与え,さらに鳴門市内で収集した事例であることも,教材の効果に関与していることが示された。(2)現職教員大学院生を対象にした場合,学部生と同様,推測活動がポジティブな影響を与えており,さらに学校で教鞭を取りながら同じ教材を利用した際にも,十分活用可能であるという評価が得られた。また,リアルタイムで授業場面を中継する実験においては,ビデオ視聴するよりも臨場感が高いという評価が得られた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 益子典文: "数学の学習場面における教師の実践的知識に関する事例研究"科学教育研究. 26巻2号(印刷中). (2002)
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[Publications] 益子典文, (他3名): "ライブストリーム映像配信による理科授業場面の中継実験と学生の理解特性-リアリティー向上のための講義の工夫とその評価-"科教研報. 16巻1号. 37-42 (2001)
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[Publications] 益子典文, 森田裕介: "教育実践力を高めるWBTコンテンツ開発に関する基礎的研究(1)-推測型Web教材の開発方法論と大学講義での活用-"日本教育工学会全国大会講演論文集. 17巻. 149-150 (2001)
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[Publications] 森田裕介, 益子典文: "教育実践力を高めるWBTコンテンツ開発に関する基礎的研究(2)-教員要養成系大学学部生に対する推測形Web教材の有効性の検討-"日本教育工学会全国大会講演論文集. 17巻. 151-152 (2001)
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[Publications] 益子典文, 佐古秀一, (他3名): "情報教育を契機とした「地域一体型教育改善システム」の構築(2)-遠隔学習のための教師教育用教材開発-"日本教育実践学会研究大会論文集. 4巻. 58-59 (2001)