2000 Fiscal Year Annual Research Report
電子メディアを用いた大規模語彙調査と教科書電子化への応用
Project/Area Number |
12780126
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
野崎 浩成 愛知教育大学, 教育学部, 助手 (80275148)
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Keywords | 語彙調査 / 電子メディア / JIS外漢字 / 文字フォント / 形態素解析 / テキストデータベース / 新聞 / 教科書 |
Research Abstract |
本研究で得られた知見は,次の通りである。 1.JIS外漢字の電子化手法の開発 JISでは規格化されていない漢字,いわゆる「JIS外漢字」を電子化し,ネットワーク上で正しく情報交換を行うために最も有効的な方法は,汎用性が高くかつ印字品質の高い文字フォントをデータベース化し,それらをネットワーク上で共同利用できるような文字フォントサーバーを構築ことである。 従来型のワープロソフトや市販のCD-ROM版漢和辞典では,独自の文字フォントを搭載することでJIS外漢字を電子化している。しかし,これらの文字フォントは,個別のソフトウェア専用に開発されたものであるため,インターネットなどのオープンなシステム上では互換性が保証されていない。そのため,従来型の手法では,ネットワーク上で正しくJIS外漢字を送受信できないという問題点があった。これらの問題は,インターネット上で文字フォントサーバーを構築することで解決できることを本研究は明らかにした。 2.本研究の社会的意義と今後の研究の展開に関する計画 本研究で得られた成果は,JIS外漢字を数多く含む教科書を電子メディア化し,教育資源として有効に利用することを可能にする。さらに,電子化図書館の構築,インターネット上で電子的に図書を公刊する,いわゆるWEB出版の実現など,将来実用化が期待される技術に大きく貢献できるという点で,本研究の社会的意義は非常に大きい。また,今後の研究展開に関する計画は,(1)印字品質の高いトゥルータイプフォントを提供するサービスの実現,(2)中低速なネットワーク上でのフォント送信時間の短縮技術の確立,(3)JIS外漢字の情報検索技法の開発,などの課題に取り組むことである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 野崎浩成: "新聞における漢字頻度特性の分析とNIEのための漢字学習表の開発"日本教育工学会論文誌. 24・2. 121-132 (2000)
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[Publications] 野崎浩成: "小中学校におけるネットワーク利用課金の分析"教育システム情報学会誌. 17・1. 51-55 (2000)
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[Publications] 野崎浩成: "プロトコル分析(Protocol Analysis)"教育システム情報学会誌. 17・2. 221-221 (2000)