2000 Fiscal Year Annual Research Report
「形状通過型」フィルタバンクによる多重解像度画像の解析
Project/Area Number |
12780242
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
田村 仁 東京理科大学, 経営学部, 助手 (60251584)
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Keywords | テクスチャ解析 / 形状通過型フィルタ / 多重解像度 |
Research Abstract |
人間と機械の視覚の大きな違いを生む要因の一つが、識別対象の画像に対する柔軟な解像力ではないかと考える.そこで,本研究は、自然なテクスチャを対象とし、その階層性を利用したテクスチャ識別システムのための手法を確立する。そのために、人間が知覚するようなテクスチャの特徴がどの解像度に存在するのかを測定する方法、各階層レベルに適した特徴抽出の実現を図り、その検証を行う。 平成12年度は,実験対象とするサンプル画像の取得と,その画像からの特徴抽出を試みた.特徴抽出には,すでに提案した「形状通過型フィルタバンク」を用いた.これは,テクスチャから微小な形状要素を抽出するフィルタである. この「形状通過型フィルタ」を使って,単一分解能の画像からでは識別が困難な問題のひとつが,豆状の物体が積み重なったテクスチャと,棒のような細長い形状が積み重なったテクスチャの識別である.具体例に,クローバとイネ科雑草の識別問題がある.ここでは,複数の分解能の対象テクスチャを用意する代わりに,形状通過型フィルタで抽出する形状要素の大きさを複数にすることにより,同等の効果を得て,クローバとイネ科雑草の判別に成功した. この成果,IEEEのProceeding of the 4^<th> ASIA-PACIFIC CONFERENCE ON CONTROL & MEASUREMENT (APCCM2000)に,またIAPRのProceeding of Workshop on Machine Vision Applications (MVA2000)に発表した.また,農業機械学会に「テクスチャ画像解析によるクローバとイネ科雑草群落の識別」として論文を投稿中であり,「微小形状特徴を再現するテクスチャ合成手法」として,論文の投稿を準備している.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] TAMURA Hitoshi: "Texture Analysis Method to Distinguish Clover Stocks from Grass Thicket"Proceedings of the 4th Asia-Pacific Conference on Control and Measurement (AP CCM'2000). 58-62 (2000)
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[Publications] TAMURA Hitoshi: "A Field Mapping System to Distinguish Clover Stocks from Grass Thicket using a Texture Analysis Method"Proceedings of IAPR Workshop on Machine Vision Applications (MVA2000). 383-386 (2000)