2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12780266
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
乾 伸雄 東京農工大学, 工学部, 助手 (20236384)
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Keywords | 自然言語処理 / 自然言語理解 / 文生成 / 副詞 / 時間 / 構文解析 / コーパス / 事例ベース |
Research Abstract |
本研究は,自然言語対話システムを実現するにあたって必要となる文生成メカニズムについて研究を行っている.特に,自然な自然言語文を生成することに焦点を当て,意味的な定義と構文的な定義の関係を一般的には見いだすことが困難な副詞の用法について研究を進めている.平成12年度における研究実績を以下に示す. (1)時間副詞を扱うモデルの実現とモデルに基づく副詞を使った文生成 副詞を使った文を生成するとき,名詞や動詞などと同じような方法,すなわち類義語などを表した意味的な階層構造から語を選択するのは困難である.そのため,「もう」および「まだ」という典型的な二つの副詞に焦点をあて,その意味表現モデルとモデルの文生成における利用法について議論を行った. (2)頑健な係り受け解析の研究 コーパスからの自動的な意味獲得,用例獲得のためには,頑健であり高精度な構文解析手法が必要である.そのための方法として,Nグラムを用いた構文解析手法を提案し,従来の句構造文法を利用したものと精度的にはほとんど同等で,頑健な処理が実現できることを示した.本手法はコーパスからの副詞の用法に関する知識の獲得,および対話システムにおける発話の解析に用いられる. (3)副詞コーパスの作成 新聞からのコーパス作成を行っている.副詞の出現頻度は名詞などに比べて相対的に低いので,ホームページからの獲得などを計画している. (4)事例ベースを使った文生成メカニズムの実現 対話システムの手法として,事例ベースを用いた自由対話系の設計,開発を行った.今後,本研究の文生成システムを組み込み,対話実験に用いる予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] N.Inui,Y.Kotani: "Extending the Tense Structure for Expressing Temporal Adverbs"IASTED ASC'00. 542-549 (2000)
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[Publications] 乾伸雄,小谷善行: "日本語時間副詞の意味表現"人工知能学会誌. 7. 711-718 (2000)
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[Publications] N,Inui,Y.Kotani: "Robust N-gram Based Syntactic Analysis using Segmentation Words"PACLIC15. 333-343 (2001)
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[Publications] 江部利明,乾伸雄,小谷善行: "発話の働きとキーワードから応答生成を行う事例ベース自由対話系"情報処理学会自然言語処理研究会. NLP-142(発表予定). (2001)