光LANを活用する新しい光ファイバー型放射線分布測定システムの検討

2000 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12780388
• Research Institution: Toyama National College of Technology
• Principal Investigator: 高田 英治 富山工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (00270885)
• Keywords: 光ファイバー / 放射線分布測定 / EO / OE変換 / 光データリンク / ^<60>Coガンマ線 / 陽子シンクロトロン加速器 / Time of Flight法

Research Abstract

プラスチックシンチレーティング光ファイバー(PSF)、通常のクリアファイバ、光電子増倍管などを準備し、PSFの両端から得られる信号にTime of Flight法を適用することによる放射線分布測定システムを構築した。^<60>Coγ線を用いる実験では、2.5m長のPSFの場合で、空間分解能は30〜40cm程度であった。コンスタント・フラクション・ディスクリミネータから得られるタイミング信号をEO変換し、光ファイバーによって伝送するためのシステム構築を開始した。EO変換には住友電工製ディジタルリンク:DF-2900を用いた。EO変換後の光信号を長距離にわたってシングルモードファイバで伝送し、伝送端でOE変換した後、TACで時間差を取り出す。平成13年度には特性評価、小型化を目指した回路開発などを行う予定である。また、^<60>Coγ線以外の放射線に対する応答を評価するため、医療用陽子シンクロトロン加速器におけるビームロスモニタへの適用を考え、現在準備中である。その際は、加速器ビームラインのごく近傍に光電子増倍管を置くことを避けるため、PSFにクリアファイバを接続し、クリアファイバの先端に光電子増倍管を接続する。接続部でのロスや光ファイバー中での分散によって空間分解能は劣化するものと考えられ、そのような点についても評価を行う。また、EO/OE変換器の放射線照射時の挙動を調べるため、^<60>Coγ線源による照射実験を行う予定である。