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2000 Fiscal Year Annual Research Report

真核生物のヌクレオチド除去修復の解析とモデル動物を用いた発癌機構の研究

Research Project

Project/Area Number 12780525
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

横井 雅幸  大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (00322701)

Keywordsヌクレオチド除去修復 / 色素性乾皮症 / XPC / HR23 / DNA損傷 / モデルマウス / 発癌機構 / Two-hybrid法
Research Abstract

1、DNA損傷部位における損傷の認識機構およびNER関連蛋白質複合体形成機構の解析
XPC蛋白質を損傷を含むDNA断片と混合後、抗XPC抗体を用いた免疫沈降によってDNA断片を回収する方法で、損傷DNA結合活性を測定した。その結果、HR23Bと複合体を形成したXPCを用いた場合、XPC単独に比べてDNA断片の回収率が上昇し、かつ損傷を持つDNA断片がより優先的に回収された。一方、TFIIH構成因子であるp62およびXPBとXPC間の相互作用に対するHR23Bの効果を調べたところ、XPG存在下でHR23BはXPC-p62あるいはXPC-XPB間の相互作用を抑える傾向にあることを示唆する結果を得た。
2、XPCノックアウトマウスの作製とその解析
XPC遺伝子の異常と発癌との関係を調べる目的で、XPCノックアウトマウスの作製を行った。その際、XPC遺伝子プロモーターの下流にレポーター遺伝子を組み込み、個体におけるXPC遺伝子の発現制御機構を明らかにできるよう工夫した。既にヘテロの個体を得、戻し交配を行っている段階である。予備的な実験から、ホモ個体はメンデルの法則に従って出現すること、またレポーター遺伝子の発現も確認している。
3、XPCおよびHR23Bと相互作用する既知・未知の蛋白質の分離とその解析
HR23Bをベイトに酵母Two-hybrid法で相互作用する因子を検索したところ、新たに2種類の既知の蛋白質が得られた。特にそのうちの一つは、多機能蛋白質として知られDNA修復やDNA複製への関与も報告されている。組換え体を用いた実験から、この蛋白質とHR23Bは直接結合することがわかった。現在、この結合の生理学的意義について研究中である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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