• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

ドリコールの生合成経路と生体内機能の解明

Research Project

Project/Area Number 12780545
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

佐藤 美由紀  理化学研究所, 生体膜研究室, 基礎科学特別研究員 (70321768)

Keywordsドリコール / 脂質 / シスプレニルトランスフェラーゼ / リピドパーティクル / 油滴 / 小胞体
Research Abstract

ドリコールは小胞体における糖鎖修飾の際に脂質キャリアとして用いられるポリプレノール類であるが,その生合成系の酵素の多くは未同定であった.代表者らは,一群の小胞体タンパク質の正しい局在化に異常を示す出芽酵母変異株の原因遺伝子の一つRER2が,ドリコール合成系の鍵酵素,cis-prenyltfransferaseをコードすることを見出していた.さらに,rer2変異株の多コピーサプレッサーとして同定したSRT1遺伝子は,RER2と相同なタンパク質をコードし,その過剰発現はrer2破壊株のcis-prenyltransferaseの低下を部分的に回復させることから,それぞれが酵素活性を有すると結論した.一方,それぞれの酵素で産物の鎖長が異なること,発現のピークがRER2では対数増殖期,SRT1では定常期であることなどから,2つの酵素に何らかの機能分担がある可能性が考えられた.HA-tagを付加して間接蛍光抗体法により細胞内局在を観察したところ,Rer2-3HApでは小胞体に近接するドット状の構造が,Srt1-3HApでは定常期において発達してくるlipid particle(LP)に特徴的なリング状の構造が染色された.Srt1-3HApと,酵母のLPマーカーであるErg6pとの二重染色を行った結果,2つの染色像がほぼ一致した.LPは細胞内の膜成分のホメオスタシス維持や脂質の輸送に関わると考えられてはいるが,実際の機能はよくわかっていない.当研究の結果は,LPがドリコール合成の場の一つでもあることを示しており,LPが多様な機能を担っていることを示唆している.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Ken Sato: "Rer1p, a retrieval receptor for ER membrane proteins, is dynamically localized to Golgi by coatomer"The Journal of Cell Biology. (In press).

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi