2000 Fiscal Year Annual Research Report
東海村臨界事故の総合研究と地域社会における原子力事故防災教材の開発
Project/Area Number |
12791002
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
雨宮 昭一 茨城大学, 人文学部, 教授 (90007766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 拓也 茨城大学, 人文学部, 助教授 (70291284)
斎藤 義則 茨城大学, 人文学部, 教授 (70162245)
帯刀 治 茨城大学, 人文学部, 教授 (20007751)
熊沢 紀之 茨城大学, 工学部, 助教授 (70137256)
河野 直践 茨城大学, 人文学部, 助教授 (10323198)
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Keywords | 東海村臨界事故 / 原子力事故 / 危機管理 / 防災教材 |
Research Abstract |
この研究の目的は、東海村臨界事故を地域社会における原子力事故危機管理の問題として総合研究するとともに、地域社会の学校教育や市民教育で活用されるべき原子力事故防災教材を開発することである。そこで参加メンバー各自が意思決定・影響評価・損害軽減・被害救済の4グループに分かれるとともに、人文社会系のメンバーはおもに総合研究を、また自然科学系のメンバーはおもに教材作成を担当した。人文社会系の研究実績としては、(1)茨城大学地域総合研究所を地域住民にとっての原子力事故情報データベースとするために、各種機関がまとめた臨界事故関連資料、海外諸国の地方政府が作成した原子力事故防災マニュアルなど、原子力事故や原子力問題に関する各種資料を収集した。また(2)臨界事故に関する住民意識調査として、東海村・那珂町・水戸市、日立市・常陸太田市・瓜連町・ひたちなか市(事故現場から10km線上の自治体)、つくば市・いわき市・宇都宮市・佐原市(同じく60km線上の自治体)の11自治体につき各300人、計3,300人の住民を対象に、郵送によるアンケート調査を実施した。そして(3)メンバーの各自が、基本的には別掲のテーマ・分担に従って、個別研究のための資料の収集・集計・分析などを実施した。自然科学系の研究実績としては、(1)モスクワ大学化学部から3名の研究者を招聘して研究交流を実施し、チェルノブイリ事故における化学処理技術の東海村臨界事故に対する有効性を検証した。また(2)原子力事故時の避難経路について東海村周辺の細密数値地形モデルを作成し、その情報を地図にオーバートレイする作業を進めた。そして(3)次年度にQA方式の防災ビデオ教材を作成する準備作業として、茨城大学で「原子力施設と地域社会」と題する講座を開催し市民に公開した。なお本年度の研究実績の大部分は、以上に述べた研究の性格から分かるように、裏面に記すべきような文献形式の成果とはならない。
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Research Products
(1 results)