2002 Fiscal Year Annual Research Report
分散技術を応用した平安・京都のビジュアルな歴史地理情報基盤の構築
Project/Area Number |
12791003
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies (IRCJS) |
Principal Investigator |
森 洋久 国際日本文化研究センター, 文化資料研究企画室, 助教授 (10282625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 稔 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (20079403)
早川 聞多 国際日本文化研究センター, 文化資料研究企画室, 教授 (10208605)
赤澤 威 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70013753)
合庭 惇 国際日本文化研究センター, 文化資料研究企画室, 教授 (20273154)
笠谷 和比古 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90124198)
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Keywords | 京都 / 古地図 / 森幸安 / GLOBALBASE / 資料の相互作用 / 都市 / 地理変遷 / 高津本洛中洛外図屏風 |
Research Abstract |
本プロジェクトの目的は、都市京都の歴史的変遷を立体的に捉えることである。実現のために、時間・空間グループ、自然・人間グループ、システムグループの三つのグループで進めて来た。 時間・空間グループの実績は、一つに、平安時代から現代までの京都古地図のデータベースをより充実させたことである。当センターのデータベース「京都プロジェクト 古地図データベース」、及び「歴史的空間情報」としで閲覧できるようにした。もう一つは、京都古地図調査の過程で発見した、当プロジェクトの発想と非常によく似た「森幸安の地図」について研究成果を発表できたことである。『森幸安の描いた地図』(日文研叢書)として2003年7月に出版される予定である。 自然・人間グループの成果は、各時代に載せる情報を集積したことである。和歌・連歌・俳諧データベース、近世畸人伝(正・続)をリンクさせた。これらの情報を、時間・空間グループで取り上げた京都古地図、ないしは幸安地図と重ね合わせる基礎を作った。とくに、場所を基点にした検索システムに加えて、人や物同士を時間を越えて検索できるようにすべく、高津本の解析作業を行った。 システムグループの成果は、GLOBALBASE(地理変遷とそれに対応した自然・人間情報を分散環境上で結びつける技術)のプロトコルを完成させ、また、より使いやすいように改良したことである。一つに、地球から日本、そして京都市内図へとクローズアップさせる仕組みと、手書きの平安京図と発掘データを元にした京図を江戸時代の地図と現代の地図に重ねられるようにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 森 洋久, 辻垣晃一: "GLOBALBASE:歴史情報に対応した分散型地球規模GIS"人文科学とコンピュータシンポジウム論文集. 103-110 (2000)
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[Publications] 森 洋久: "歴史研究におけるGIS : GLOBALBASEのための座標変換メカニズムの検討"情報処理学会研究会報告. 49. 63-66 (2000)
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[Publications] 森 洋久: "GLOBALBASE:歴史研究におけるGIS"情報処理学会研究会報告. 49. 83-84 (2000)
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[Publications] 森 洋久: "歴史的都市を歩く-分散技術と画像技術によるタイムマシーンGlobal Base-"SCIENCE of HUMANITY BENSEI[人文学と情報処理](特集 座談会 21世紀知の構想 歴史学とマルチメディアプレゼンテーション). 30. 39-44 (2001)
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[Publications] 森洋久: "分散型GIS『GLOBALBASE』の実装"人文科学とデータベース 人文科学における空間情報の利用. (2002)
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[Publications] 辻垣晃一, 森洋久: "森幸安の描いた地図"国際日本文化研究センター. 390 (2003)