2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12794011
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
酒井 敏行 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20186993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 千絵 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90305574)
曽和 義広 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (70315935)
加藤 満雄 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (70260221)
吉田 達士 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80315936)
松崎 洋一郎 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70282522)
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Keywords | ビタミンD_3 / mac25遺伝子 / プロモーター / p27 / 癌 / 予防 / ビタミンD_3受容体 / NF-Y |
Research Abstract |
今年度は、京料理に多く含まれる茸類や魚類に含まれるビタミンD_3に着目して研究を行った。ビタミンD_3は大腸癌、前立腺癌、白血病などに対して予防効果があると考えられている重要なビタミンである。私達は以前このビタミンD_3が癌抑制遺伝子の網膜芽細胞腫遺伝子(RB)を活性化するcdk阻害因子であるp27遺伝子をプロモーターレベルで活性化することにより、癌細胞増殖抑制効果を示すことを見いだした。この場合ビタミンD_3受容体(VDR)反応部位ではなく、Sp1とNF-Yを介して活性化することを見いだしたことにより、VDRを介する高カルシウム血症を除外できる癌予防薬の開発が期待された。今回、更にビタミンD_3が癌抑制遺伝子のp53遺伝子の機能を代償するmac25遺伝子をプロモーターレベルで活性化する可能性を考えて研究を行った。先ずmac25遺伝子プロモーターをクローニングした後に、ビタミンD_3がmac25遺伝子をプロモーターレベルで活性化することを見いだした。しかも興味深いことにmac25プロモーターにおいてもVDR受容体を介さずにNF-Y部位が複数個存在する領域を介して、ビタミンD_3が活性化することを見いだした。これらのことから、京料理に多く含まれるビタミンD_3の発癌予防効果の一端を明らかにしえた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kanemitsu,N.,Kato,M.V.,Bai,F.,Miki,T.,Inoue,T.,Sakai,T.: "Correlation between induction of the mac25 gene and anti-proliferative effects of 1a, 25 (OH) 2-D3 on breast cancer and leukemic cells."Int.J.Mol.Med.,. (In press). (2001)
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[Publications] Takahashi,S.,Saito,S.,Ohtani,N.,Sakai,T.: "Involvement of the Oct-1 regulatory element of the gadd45 promoter in the p53-independent response to ultraviolet irradiation."Cancer Res.. 61. 1187-1195 (2001)
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[Publications] Kanemitsu,N.,Kato,M.V., Miki,T.,Komatsu,S.,Okazaki,Y.,Hayashizaki,Y.,Sakai,T.: "Characterization of the promoter of the murine mac25 gene."Biochem. Biophys. Res.Commun.. 279. 251-257 (2000)
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[Publications] Huang,L.,Sowa,Y.,Sakai,T.,Pardee,A.B.: "Activation of the P21/WAF1/CIP1 promoter independent of p53 by the histone deacetylase inhibitor suberoylanilide hydroxamic acid (SAHA) through the Sp1 sites."Oncogene. 19. 5712-5719 (2000)
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[Publications] Sowa,Y.,Sakai,T.: "Butyrate as a model for "gene-regulating chemoprevention and chemotherapy.""Biofactors. 12. 283-287 (2000)